...「権内に収める」- その範囲・権限・限度などの中に収まる...
...「権内におさめる」- その管理・支配・処理などを自分で行う...
...「権内で決める」- 自分の仕事・権限の範囲内で決定する...
...「権内で解決する」- 自分の権限の範囲内で問題を解決する...
...「権内の判断」- 自分の範囲内での判断や決定...
...』『それは私(わたし)の権内(けんない)に無(な)いことなのです...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...改善のということは自分の権内ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この伊坂権内(いさかごんない)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...まだ其処まで単独のものでなく母胎の命の中の一物であるうちに母が胎児の幸福と信ずる信念通りにこれを左右する事は母の権内にあつていゝ事と思ひます...
原田皐月 「獄中の女より男に」
...代地の権内(ごんない)の住居(すまい)が...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...前から眼をつけていた権内の家へ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...権内の家の裏塀を越えて...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...吝(けち)ン坊(ぼう)な権内は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...鼈甲(べっこう)ぶちの眼鏡をかけた権内が...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...「さあて、少し、算盤(そろばん)があわねえぞ」独(ひと)り語(ご)ちを洩(もら)しながら、権内は、両わきの帳面と、算盤の珠とを見くらべて、「去年は、たっぷり、二割七分に廻ったものが、今年ゃ、一割五分にも足らぬ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...眼が眩(くら)みそうだ」権内は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...それから父(てて)なし子(ご)に」と、閾(しきい)の外へ、片膝を折って、「――一目、会わして、もらいてえ」「ならねえッ」と、権内は、彼の姿から弱い影を見つけ出すと、急に血相を、猛(たけ)らして、「太々しい亡者野郎め、白ばッくれた面(つら)をして会わせてくれたあ、何てえ図々しい犬畜生...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...その上、また娘に承知で会わせてやる大馬鹿がどこの世界にあるものか――」「――そうか、じゃ、頼むめえ」雲霧は廊下へ身を退くと、「あッ、うぬッ、何処へゆく」と、権内は、ぱっと先へ廻って、薄い灯影の洩れている土蔵の網戸を背負って、立ち塞(ふさ)がりながら、「会わせねえといったら、金輪際(こんりんざい)、会わせる事あ出来ねえんだ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...俺ア詫びに来たんだ一目顔を――」「それ程、見てえものならば、うぬが生ませた餓鬼だけは、たった今、ここへ連れて来てやるから、背負って帰るとも、殺すとも、好きなように始末をしろよッ」毒舌にまかせて、こう吠えると、権内は、土蔵部屋の戸を開けて中へ躍りこんだ...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...くれてやれ、こんなもの!」青白い乳ぶさをはだけた胸元を、一つ、蹴とばすと、子は、権内の手に、すぽっと抜き奪われて、虫を起したように、ひいーッと泣く...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...引ッ吊るしたまま権内は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...代地の権内の事件が原因らしい...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...そうして領主の支配権内にある家臣や民衆に対しては...
和辻哲郎 「鎖国」
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