...再び樅の木の形態となって...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「西洋科学は素晴らしい」
...檜、樅は古葉の上に、唯新しい色を着けるばかりだ...
田山花袋 「新茶のかおり」
...そら白樺、そら樅(もみ)...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...香(かんば)しい樅(もみ)の木のまわりで...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...一片の樅(もみ)の白木質が顕微鏡下に示すあの驚くべき薔薇形(ばらがた)の縞(しま)をながめてみよ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...余も急いでおりて行つて見ると五六匹の猿が樅の喬木に枝移りをして居る所であつた...
長塚節 「鉛筆日抄」
...清澄寺の山門まで來ると山稼ぎの女が樅板を負うたのや炭俵を負うたのが五六人で休んで居る...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...樅の木の中には小さなドータンが一本交つてる...
長塚節 「我が庭」
...彼はいつしか左にそれて樅の木の下へ来て居たのであつた...
平出修 「夜烏」
...私の前には數本の大きな古い樅に取圍まれた小さな墓場が現はれ出した...
堀辰雄 「生者と死者」
...四五本の古い樅の間に...
堀辰雄 「生者と死者」
...「Tanne」は「タンネ」といふ木であつて「樅」などと譯すとまちがひとせられた...
堀辰雄 「二三の追憶」
...三日ほどまえに巣を毀(こわ)させておきました」良源院の庭にある樅ノ木のすがたが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まっすぐにその樅ノ木を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...樅樹(もみのき)の太いのが打上げられてゐる上に腰を下して休むことにした...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...樅の類でも上の方に比べると勢好く生長している...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...樅、栂、などすべて針葉樹の巨大なものがはてしなく並び立つて茂つてゐるのである...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...またアゾレス諸島にはその地に存しない樅の幹や...
和辻哲郎 「鎖国」
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