...ほとんど山毛欅(ぶな)やうっそうとした樅(もみ)の木のなかに埋もれてしまっている...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...その後(のち)彼はまた樅(もみ)の木陰(こかげ)へ帰って...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...山の樅樹は斧に打たれて倒れ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...木地のままの樅板の腰掛と机とが幾筋にも並んでいるのが...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...小さな樅(もみ)の林...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「それで?」「その籠(かご)は樅(もみ)の板でできていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...早くもめざしたところの樅(もみ)の大木の二本並んだ木の蔭へ来て...
中里介山 「大菩薩峠」
...近くの森の樅の木の下や...
中島敦 「狐憑」
...毎年(まいねん)極(きま)つた踊(をどり)の場所(ばしよ)は村(むら)の社(やしろ)の大(おほ)きな樅(もみ)の木陰(こかげ)である...
長塚節 「土」
...それから卓(しよく)の供物(くもつ)を恰好(かつかう)よくして居(ゐ)る間(ま)に總代等(そうだいら)は箕(み)へ入(い)れて行(い)つた注連繩(しめなは)を樅(もみ)の木(き)から樅(もみ)の木(き)へ引(ひ)つ張(ぱ)つて末社(まつしや)の飾(かざり)をした...
長塚節 「土」
...緑の水はわが樅の船体に滲むことだらう又安酒(やすざけ)や嘔吐の汚点(しみ)は...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...樅林(もみばやし)がある...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...水源地に近いあの樅(もみ)の木かげの山小屋で二人きりで暮らし出していた時分...
堀辰雄 「朴の咲く頃」
...樅の苗木が密生してゐる丘の中腹ですから...
牧野信一 「舞踏会余話」
...私達は樅の大木の森を...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...樅(もみ)の木で囲まれた低い小屋のあるのを発見した...
ハンス・ランド Hans Land 森鴎外訳 「冬の王」
...裏の樅(もみ)の林でしきりに蝉(せみ)が鳴いていて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...まっすぐにその樅ノ木を見た...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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