...突当りの木槿垣の下に...
石川啄木 「葬列」
...今自分の前なる古い木槿垣は...
石川啄木 「葬列」
...木槿(もくげ)だけは...
太宰治 「めくら草紙」
...(白木槿の花)彼のハズは幸福だらう...
種田山頭火 「其中日記」
...白木槿を途上で見つけた...
種田山頭火 「其中日記」
...木槿が咲いてゐる...
田山録弥 「百日紅」
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内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...暑さを冒してきたりけるしるしもこそありけれとてよみける比叡の嶺を雨過ぎしかばうるほへる杉生がもとの沙羅雙樹の花杉の樹のしみたつ比叡のたをり路に白くさきたる沙羅雙樹の花比叡の嶺にはじめて見たる沙羅の花木槿に似たる沙羅雙樹の花暑き日を萱別けなづみ此叡の嶺にこしくもしるく沙羅の花見つ倭には山はあれども三佛の沙羅の花さく比叡山我は八月四日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...槿垣(むくげがき)...
夏目漱石 「思い出す事など」
...このアサガオをもって木槿すなわちムクゲだとする説には無論反対する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
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正岡子規 「古池の句の弁」
...床の間の竹筒には二花の白い木槿にわれもかうの花をつん抜かして生けてあつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...その直ぐ向うは木槿(もくげ)の生垣(いけがき)で...
森鴎外 「カズイスチカ」
...しろ木槿(もくげ)の花咲きみだれたる奥に...
森鴎外 「文づかい」
...木槿(もくげ)の垣越しに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...南山の小径には木槿も咲いてゐる...
吉田絃二郎 「八月の星座」
...不思議とこの木槿の花に限つてさうでない...
若山牧水 「樹木とその葉」
...野末なる三島の町の揚花火月夜の空に散りて消ゆなりうるほふとおもへる衣(きぬ)の裾かけてほこりはあがる月夜の路に天の川さやけく澄みぬ小夜更けてさし昇る月の影は見えつつ路ばたの木槿(もくげ)は馬に喰はれけり (芭蕉)この句は私の大好きな句である...
若山牧水 「樹木とその葉」
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