...それを捕えようと待構えていたのだ...
海野十三 「地球発狂事件」
...いやに構えている写真を見たことがあるが...
太宰治 「如是我聞」
...この際警察精神の顕現が吏道(多分警察官の)精髄の発揚と同じであるらしいから、吏道とは官吏精神と云ってもいいことらしいが、云うまでもなくこの官吏精神は官吏の精神状態や何かのことではないのだから、官吏の秀才主義とか官学万能主義とか身分保障による安逸癖とかいう、官吏の心構えは、吏道の条件にはなっても吏道自身ではないわけだ...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...彼女は根気よく待ち構えて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...私がなお冷然と構えていると...
豊島与志雄 「理想の女」
...少々思い当ることもあれば」「その構えが無類じゃ...
中里介山 「大菩薩峠」
...形ばかりに脇差を構えたお銀様は...
中里介山 「大菩薩峠」
...あいつの構えを見て...
中里介山 「大菩薩峠」
...杖槍を構えた米友の形相(ぎょうそう)が...
中里介山 「大菩薩峠」
...下女に近付はないはずだがと云う風に構えていたところを...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...「盟主は牛込に道場を構え...
野村胡堂 「江戸の火術」
...広い構えのなかに...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...手段の善悪を問わず邪魔者を排除しようと構えた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「幽霊島」
...構えが直らぬ間に...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...蕉翁(しょうおう)の心構えは奇警にも奔(はし)らず...
柳田国男 「木綿以前の事」
...或る門構えの家へ這入った...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...そこで二人は、一策を構え、呉主孫権に上申して、附近の山賊を討伐したい由を願った...
吉川英治 「三国志」
...彼もその身構えをかたくせざるをえなかったらしい...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索