...構えの様子を窺(うかが)いましたが...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...一人は投網(とあみ)を構えるように口環を拡げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...深夜この墓地に待構えている人はない...
中里介山 「大菩薩峠」
...古文真宝に構えた用人朝倉忠左衛門(あさくらちゅうざえもん)と一緒に住んでいるのでした...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...店から入るとそれを待ち構えたように...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「頌歌(しょうか)はない」寂寥(せきりょう)は至る所で僕を待ち構えている...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...画家が自分ではこの部屋で唯一の椅子にすわって画架の前に構えていながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...コン吉とタヌが待ち構えていると...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...不屈な面構えの美男子だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...それは拳闘家のやうな構えでありました...
牧野信一 「早春のひところ」
...この常在戦場の心構えあったのではないかとさえ...
正岡容 「寄席行燈」
...ビョルネよりはむしろハイネを学びて思いを構え...
森鴎外 「舞姫」
...上段の構えは、そのまま釘付(くぎづ)けにされでもしたようだし、深喜の竹刀の尖端は、大石の喉に向って微動もしなかった...
山本周五郎 「花も刀も」
...そこにはタッタ今奪い取ったばかりの旋条銃(ライフル)を構えた...
夢野久作 「キチガイ地獄」
...構えてお案じ下さるまい...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの見るからに閑雅(かんが)な門のある一構えが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...じっと小脇に含んで構え...
吉川英治 「宮本武蔵」
...相構えになって父を見る...
吉川英治 「柳生月影抄」
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