...待ち構えていた村の人はそれを仆(たお)した...
田中貢太郎 「殺神記」
...陽気な巨人がゆったりと構えて坐っていた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...行手に幸福が待ち構えてるような心持ちで...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...押し倒そうとする身構えをしましたが...
豊島与志雄 「崖下の池」
...座を構えてしきりに短笛を弄(ろう)している白衣(びゃくえ)の人の姿...
中里介山 「大菩薩峠」
...一〇 科学者の心構えの問題この意見については...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...実は早くその機がくればよいがと待ち構えたくらいである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...傲然(ごうぜん)と構えて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...門構えの家でも見かけると...
堀辰雄 「花を持てる女」
...そんなに大袈裟に構えられると兵野は...
牧野信一 「露路の友」
...構えて心の動きを外に出してはなりませぬぞ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...悠々構えろというあなたの標語をここでこそと守るわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...チョッとの間そのままで構えていた後...
三好十郎 「斬られの仙太」
...仮屋を構えてともに住むこととなってから...
柳田国男 「雪国の春」
...待ち構えていたように一人の小男がツカツカと大股に這入って来た...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...すなわち、宮中深きところに、秘勅の壇を構え、昼夜、護摩(ごま)を焚き、あぶら汗もりんりと、顔も焔にして、誦経(ずきょう)、振鈴の精魂(しょうこん)こめた修法僧は小野ノ文観(もんかん)僧正(そうじょう)...
吉川英治 「私本太平記」
...構えてお手出し下さるな...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いやすでにその心構えの中に立っているのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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