...煤臭(すすくさ)い榾(ほた)の火だけが残った...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...もえてる榾(ほだ)よ兵士らは...
スチーブンスン 新美南吉訳 「ゐろりの中の街」
...白樺(しらかば)など脂(あぶら)の多い木の榾を暖炉の上に立てて蝋燭(ろうそく)代りにともすのがロシヤの貧しい農家のならいであった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...白くいぶる榾(ほた)の余烟(よえん)とを透して見定めると...
中里介山 「大菩薩峠」
...これが終ってから百姓弥之助は燃え残りの榾火(ほたび)に木炭を加えて炉を直にこたつに引き直した...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...お秋さんが背負子(しよひこ)といふもので榾を背負つて涸(か)れた谷の窪みを降りて來た...
長塚節 「炭燒のむすめ」
...蔓の黄葉を眞探りて、おどろがさ枝に藷蕷を堀り、霜に赤らむ梢の柿、澁きを、榾の火に燒きて...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...おもはぬ霜ふかくおりたるに此の如きは冬にいりてはじめてなりといふ芒の穗ほけたれば白しおしなべて霜は小笹にいたくふりにけり此の日或る禪寺の庭に立ちて枳(けんぽなし)ともしく庭に落ちたるをひらひてあれど咎めても聞かずたま/\は榾の楔をうちこみて樅の板挽く人もかへりみず十二月七日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...節榾(せちほだ)などという太い薪(まき)を使う処(ところ)もある...
柳田国男 「木綿以前の事」
...榾火(ほたび)の煤(すす)でまっ黒になった天井を見あげた...
吉川英治 「親鸞」
...焚(た)き足す榾(ほた)の火がつきなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...土間には土を掘った炉穴(ろあな)に榾(ほた)の燃え残りがいぶっている...
吉川英治 「源頼朝」
...なるほど――寒い所を歩かせて来てここで榾火(ほたび)にあたらせる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...めいめいが炉の榾火(ほたび)に手をかざしていると...
吉川英治 「宮本武蔵」
...また榾火(ほたび)の灰をうちかぶつた爺をおもひ婆をおもふ...
若山牧水 「樹木とその葉」
...洋燈(ランプ)より榾火の焔のあかりの方が強い樣な爐端で...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...直ぐ大囲炉裡の榾火(ほたび)の側に招ぜられた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...洋燈より榾火の焔のあかりの方が強い様な炉端で...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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