...我等がこの場合に於いて概括的に云ひ得ることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...俳句は概括的に遣って退(の)ける...
伊藤左千夫 「子規と和歌」
...それで多くの人の口からは「今年のもつまらない」という概括的な歎息がもらされる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...以上きわめて概括的に日本の自然の特異性について考察したつもりである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...概括的に云って小市民層又はブルジョア階級の子弟であり...
戸坂潤 「技術の哲学」
...必ずしも具体性を欠いた概括的な観念の世界だというのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...概念を概括的観念の略称ででもあるように思っている常識は今は問題にならぬ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...特にファシズム反対という否定的な側面から概括的に包括して行く形の政治活動である人民戦線に際しては...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...この種の概括的な本に求めるべきではない...
戸坂潤 「読書法」
...相川春喜が社会科学関係をそれぞれ受持って多少概括的な経過報告を試みた...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...われわれロシヤ人の間には、概括的にいって、ドイツふうや、ことにフランスふうの現実離れのしたロマン派は、かつて存在したことがなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...裏側からの概括的な発言をしてしまった...
豊島与志雄 「今日の条件」
...この程度は概括的に定むることは出来ぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...概括的に一般に恋愛と結婚について述べたかの一文の中に...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...第一段の概括的評論と相反映し...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...一般に後時の標準は概括的標準に近似する者なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...『第五の命題は前四者の概括的演繹であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...「男子は」「婦人は」と概括的に考えると...
宮本百合子 「異性の何処に魅せられるか」
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