...それで多くの人の口からは「今年のもつまらない」という概括的な歎息がもらされる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...以上きわめて概括的に日本の自然の特異性について考察したつもりである...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...日本の絵画には概括的に見て...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...しかし私としてはこの巻をきわめて概括的な...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...吾人(ごじん)は時勢の概括的観察を為さざるべからず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...この種の概括的な本に求めるべきではない...
戸坂潤 「読書法」
...われわれロシヤ人の間には、概括的にいって、ドイツふうや、ことにフランスふうの現実離れのしたロマン派は、かつて存在したことがなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...やや概括的なものである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...以上、私は概括的に、我が国大衆文芸の発達史、及びそれに加うるにその各々の種類を説明し終えた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それと同じく遠慮と遂行(すいこう)の程度は概括的に定めることはほとんど不可能である...
新渡戸稲造 「自警録」
...古代と近代の両方の概括的体系を考察することを企図し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今仮(か)りに概括的美の標準と名づく...
正岡子規 「俳諧大要」
...一般に後時の標準は概括的標準に近似する者なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...これ概括的標準に照(てら)して自(おのずか)ら然るを覚ゆ...
正岡子規 「俳諧大要」
...『第五の命題は前四者の概括的演繹であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...この一年度は大体各部門の概括的展望を心がけ...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...どうしても我々の掟を概括的な不確かな言葉で表現するにとどめねばならない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一三私はきわめて概括的な...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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