...わたしはイギリスのクリスマスの催しごとについて概括的な観察をしたので...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「駅馬車」
...我等がこの場合に於いて概括的に云ひ得ることは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...却つてこの第二の忠告者の概括的な...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...津田君の絵は今非常な速度で変化し発育しつつあるのだから概括的に論ずるが困難であるのみならず...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...日本の絵画には概括的に見て...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...ヒューマニズムこそは近代文化・近世思想・の概括的な底流なのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...必ずしも具体性を欠いた概括的な観念の世界だというのではない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...特にファシズム反対という否定的な側面から概括的に包括して行く形の政治活動である人民戦線に際しては...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...相川春喜が社会科学関係をそれぞれ受持って多少概括的な経過報告を試みた...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...われわれロシヤ人の間には、概括的にいって、ドイツふうや、ことにフランスふうの現実離れのしたロマン派は、かつて存在したことがなかった...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...それと同じく遠慮と遂行(すいこう)の程度は概括的に定めることはほとんど不可能である...
新渡戸稲造 「自警録」
...古代と近代の両方の概括的体系を考察することを企図し...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...今仮(か)りに概括的美の標準と名づく...
正岡子規 「俳諧大要」
...一般に後時の標準は概括的標準に近似する者なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...『第五の命題は前四者の概括的演繹であり...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...概括的事実としてこれを味わってみたものかと思う...
柳田国男 「木綿以前の事」
...われわれの子孫は概括的にはわれわれよりも賢いはずである...
柳田国男 「雪国の春」
...一三私はきわめて概括的な...
和辻哲郎 「夏目先生の追憶」
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