...一方ではまた浅薄な概括的論述を羅列(られつ)した通俗科学的読み物がはなはだしく読者をあやまるという場合もしばしばあるであろう...
寺田寅彦 「自由画稿」
...津田君の絵は今非常な速度で変化し発育しつつあるのだから概括的に論ずるが困難であるのみならず...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...それで多くの人の口からは「今年のもつまらない」という概括的な歎息がもらされる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...極めて概括的な考え方をしてみたに過ぎないので...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...概括的に云えば凡て直接にか或いは間接にか...
戸坂潤 「辞典」
...相川春喜が社会科学関係をそれぞれ受持って多少概括的な経過報告を試みた...
戸坂潤 「〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」
...概括的にこの單純にして把握し易き理論を發表したが...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...いくら哲学的でも、概括的でも、自分の生活に親しみのない以上は、この概括をあえてすると同時にハテおかしいぞ変だなと勘づかなければなりません...
夏目漱石 「中味と形式」
...概括的に一般に恋愛と結婚について述べたかの一文の中に...
長谷川時雨 「柳原※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子(白蓮)」
...関連する目下の印象から由来する強く活発な観念に他ならない」という私の概括的な見解は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この文句を讀んで「何というブルジョア的な口吻だろう!」と概括的な第一矢を投げつけ...
平林初之輔 「中西氏に答う」
...私の観察は抽象的な概括的な方向をとっていた...
エドガア・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「群集の人」
...一般に後時の標準は概括的標準に近似する者なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...一般に学問知識ある者の標準は概括的標準に近似する者なり...
正岡子規 「俳諧大要」
...そのいはゆる模寫説に關して概括的に次のやうに言つておきたい...
三木清 「認識論」
...「男子は」「婦人は」と概括的に考えると...
宮本百合子 「異性の何処に魅せられるか」
...字はごく概括的の話をすると多い村には一箇村に百ぐらい...
柳田國男 「地名の研究」
...われわれの子孫は概括的にはわれわれよりも賢いはずである...
柳田国男 「雪国の春」
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