...バンドのメンバーとして、彼は楽手として最高の演奏を披露した...
...この曲では二人の楽手が対決するシーンがある...
...ヨーロッパでは古くから楽手たちが宮廷で修行し、演奏家としての道を歩んできた...
...バイオリンの楽譜には、先頭に楽手の名前が書かれることがある...
...楽手達は一体感を持ちながら演奏を行い、聴衆を魅了する...
...……しかしその若い楽手ももう今ではメエン・マストの根もとに中(あた)った砲弾のために死骸(しがい)になって横になっていた...
芥川龍之介 「三つの窓」
...力強い楽手の手で思い存分大胆にかなでられる Allegro Molto を思い出させずにはおかぬだろう...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...チェリーは楽手(がくしゅ)のいないピアノの側へつれていった...
海野十三 「ゴールデン・バット事件」
...楽手らはめいめいただ自分の事だけ思いふけってでもいるようにまた自分らの音楽の悲哀に酔わされてでもいるように...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...なんだかポートセイドの小船の楽手らのやっていたのとよく似た心持ちを浮かべるものであった...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...自分も陳列所前の砂道を横切って向いの杉林に這入るとパノラマ館の前でやっている楽隊が面白そうに聞えたからつい其方(そちら)へ足が向いたが丁度その前まで行くと一切(ひとき)り済んだのであろうぴたりと止(や)めてしまって楽手は煙草などふかしてじろ/\見物の顔を見ている...
寺田寅彦 「根岸庵を訪う記」
...楽手たちが席についてからであった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...父はボンの宮廷楽手で...
野村胡堂 「楽聖物語」
...宮廷楽手を養成するコンヴィクトに入り...
野村胡堂 「楽聖物語」
...守備隊の軍楽手が奏する悲しい楽(がく)の音(ね)が...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...街の活動写真館の楽手を師匠にしてラツパの練習に余念のない晩もあつた...
牧野信一 「西瓜喰ふ人」
...果せる哉楽手達は...
牧野信一 「円卓子での話」
...この年五月にはとうとう「於軍務局楽手稽古被仰付(ぐんむきょくにおいてがくしゅけいこおおせつけらる)」という沙汰書(さたしょ)を受けた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...どこかの寄席(よせ)か劇場の楽手になり了(お)おせる計画だったのですが……しかしその計画はスッカリ失敗に帰して終(しま)ったのです...
夢野久作 「死後の恋」
...楽堂の片隅に身を狭(せば)めながら自分相応の小さな楽器を執って有名無名の多数の楽手が人生を奏(かな)でる大管絃楽の複音律(シンフォニイ)に微(かす)かな一音を添えようとするのが私の志(こころざし)である...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...貂蝉が再び起つと、教坊の楽手は、さらに粋を競って弾じ、彼女は、舞いながら哀々(あいあい)と歌い出した...
吉川英治 「三国志」
...楽手(がくしゅ)や歌姫がならび...
吉川英治 「新・水滸伝」
...楽手寮(がくしゅりょう)など数えていったら限りもないほどである...
吉川英治 「新・水滸伝」
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