...涙を流して僕には背を向けて孜々(せつせ)と握るんです...
石川啄木 「雲は天才である」
...孜々として倦まれざる態度は畏敬に値する」といって...
知里真志保 「アイヌ語学」
...孜々として大臣学を修め...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...北斎の山水中に見出さるる人物は皆孜々(しし)として労役す...
永井荷風 「江戸芸術論」
...司馬遷(しばせん)はその後も孜々(しし)として書き続けた...
中島敦 「李陵」
...「身を修め藝を研く」の古訓を守り孜々として修養して來た...
萩原朔太郎 「室生犀星に就いて」
...彼が孜々(しし)として励んだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...研究者の孜々たる努力と...
平林初之輔 「文学の本質について(一)」
...「ブルタアニュの古い森の中で孜々として學ぶことの異常な強い魅力」のある其地の隱棲生活が印象ぶかく語られてゐる...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...ただ孜々(しし)として天性好きな植物の研究をするのが...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...かうして孜々として倦まない息子を前に置いて...
水野仙子 「醉ひたる商人」
...Q川は隣接するS川と終日終夜分水界の争奪に孜々としてゐた...
横光利一 「静かなる羅列」
...孜々(しし)として...
吉川英治 「大岡越前」
...金は惡魔的に孜々として描き出す...
吉川英治 「折々の記」
...朝夕にこれらの次の中堅(ちゅうけん)を孜々錬成(ししれんせい)の真っ最中であったということもできよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...とにかく孜々(しし)として鈍才に鞭(むち)打ち...
吉川英治 「親鸞」
...ここの人々がつねの如く孜々(しし)として汗と泥にまみれていると...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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