...折角(せっかく)楽みに来ても...
石井研堂 「大利根の大物釣」
...掌に響いた時の楽みは...
石井研堂 「元日の釣」
...近所のものが喜ぶのを見るだけでもまた一つの楽みである...
岩野泡鳴 「猫八」
...犀水氏は楽みにして出かけたものだ...
薄田泣菫 「茶話」
...明るい日光と澄みきつた大気とを通じて、そこらにある草木の本然の姿を見るのが、楽みなのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...散々飜弄(ひやか)しながら歩いて行くのが何よりも楽みに其頃は思つて居た...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...私には一人楽みが出来なければ寂しいのも間切(まぎ)れない...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...「吾等は至誠一貫職分を楽み身を以て範を示し師表たるの本分を完うせむことを期す」ということに一決したのである...
戸坂潤 「社会時評」
...深夜のシャンデリヤのように奇妙に寂しく戦(おのの)きつつ輝いた――そうして彼はそれからの幽霊を相手にして楽みに耽った...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...「かくてあらば」と女は危うき間(ひま)に際どく擦(す)り込む石火の楽みを...
夏目漱石 「薤露行」
...せめてこんな楽みでもなければやりきれない...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...胡粉(ごふん)ぬりくり彩色(さいしき)のある田楽みるやう...
樋口一葉 「たけくらべ」
...由兵衛が「何だ」と云ふと「お楽み」といひて蹲(うずくま)る処は受けたり...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...おときに教えるのが楽みのひとつになった...
水上滝太郎 「果樹」
...子弟門生の集つて笑語するを楽み...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...顔を見るのが楽みだな...
森鴎外 「雁」
...楽みて、味いて、もとも好く熟(う)みたる木実(このみ)食(と)うべに...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...おん身等皆姿を変へて楽み給はめ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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