...しかし葉子の規則正しく楽しげな寝息は露ほども乱れなかった...
有島武郎 「或る女」
...その恰好に楽しげな笑いを挙げているのであったが...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...娘たちの楽しげな様子を見ているほど...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...友人の顔に楽しげな笑みが浮かび...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「サセックスの吸血鬼」
...楽しげな談笑をつづけていた...
徳田秋声 「仮装人物」
...旧友がその愛した女と結婚して持った楽しげな家庭ぶりをも見せられた...
徳田秋声 「黴」
...私はむしろ楽しげな微笑を浮かべ...
外村繁 「澪標」
...そんな楽しげな情景を私は枕の上から見上げて...
永井隆 「この子を残して」
...彼は自分の存在で一人の女を楽しげな気分にしてやろうと思っていたが...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...満ち足りたような楽しげな老人のようすだった...
久生十蘭 「キャラコさん」
...楽しげな失恋者の感想だけではないのだ...
北條民雄 「独語」
...それから今度は楽しげな...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「なぐり合い」
...それはなんとなく賑やかで楽しげな声である...
宮本百合子 「異性の間の友情」
...物悲しく併し楽しげな日暮など声高く朗読したりすることであらう...
室生犀星 「愛の詩集」
...お俊は楽しげな可笑(おか)しい気もちになり...
室生犀星 「童話」
...かくも楽しげな様子を見ると...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...まるで育て上げた子供の背の高さを見る風な楽しげな眼つきで皿の柱を眺めていた...
横光利一 「旅愁」
...余り楽しげなので...
吉川英治 「源頼朝」
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