...当時の楓湖氏は今日の帝室技芸員の松本楓湖先生のことで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...津田青楓諸氏の個展であった...
高村光太郎 「ヒウザン会とパンの会」
...あの楓(かえで)の老樹の下にあるベンチに腰をかけた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「イオーヌィチ」
...鼻のさきの例の楓(かえで)の小枝の先端も一つ一つふくらみを帯びて来て...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...など云う類(たぐい)の楓(かえで)や銀杏(いちょう)は...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...楓(かえで)に菩提樹(ぼだいじゅ)...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...小春の日かげに八ツ手の花はきら/\と輝き木斛(もつこく)の葉は光沢(つや)を増し楓は霜にそまり...
永井荷風 「枯葉の記」
...梅か桜か楓(かえで)かということは...
中谷宇吉郎 「茶碗の曲線」
...すぐ窓の外の楓の繁みに横わっているのではないかとおもわれた...
原民喜 「夢と人生」
...楓に似た木が幻燈のやうに灯を浴びてゐる...
菱山修三 「再びこの人を見よ」
...癩そのものに対する加療といへば目下のところ大楓子油の注射だけで...
北條民雄 「癩院記録」
...日本の詩人はカエデの場合に常にこの楓の字を取り上げるとなるとたちまち詩作の上で支障を生じ大いに困ることだと思う...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...楓の茂みの中から響いて来る音に注意すると...
宮本百合子 「一日」
...楓の花というものは四月の今ごろ咲くのですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...楓亭の子にして衣笠(いりつ)の兄である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...諸木(もろき)は何(なに)を思へるや、銀杏(いてふ)、木蓮(もくれん)、朴(ほゝ)、楓(かへで)、かの男木(おとこぎ)も、その女木(めぎ)も痩(や)せて骨だつ全身を冬に晒(さら)してをののきぬ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...色づきかけた楓(かえで)の下を...
吉川英治 「剣難女難」
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