...椰子の実からくちびるをはなしはしなかった...
海野十三 「恐竜島」
...亘(わた)りたるリオ群島は屏風(びょうぶ)なす鰐(わに)の居る夕汐(ゆうしお)みちぬ椰子(やし)の浜扇風機まはり熱風吹き起る五月三十日 朝...
高浜虚子 「五百五十句」
...椰子(やし)を並べ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...美しい椰子林とを真昼の眩(まぶ)しい光の下に見ながら...
中島敦 「環礁」
...隅っこの・島民船員の食料が詰め込んであるらしい椰子バスケットと飲用の皮剥若椰子との間にころがされた...
中島敦 「環礁」
...(ロタ島の椰子樹は最近虫害のためにほとんど皆枯れてしまった...
中島敦 「環礁」
...年老いた椰子樹の列が青い晝の光の中に亭々と聳え立ち...
中島敦 「環礁」
...砂の上に椰子と蛸樹(たこのき)と家々とを程良くあしらつた小さな箱庭のやうな...
中島敦 「環礁」
...他にビクターにコルトーが二枚「椰子(やし)の木陰(こかげ)」と「セキディリア」...
野村胡堂 「楽聖物語」
...わたしは駱駝のやうによろめきながら椰子の實の日にやけた核を噛みくだいた...
萩原朔太郎 「定本青猫」
...大王椰子(だいおうやし)の樹が...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...中国ではこのタマナを椰菜(ヤサイ)と称する...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...椰子の樹から海へ落ちたところを...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...例の椰子の殻の爆裂弾を持ち廻る人達の中に...
森鴎外 「沈黙の塔」
...藤村の長詩「椰子の実」の材料になった...
柳田国男 「故郷七十年」
...椰子が其果(そのみ)の核(かく)を殻皮(こくひ)の中(なか)に蔵(をさ)めて...
與謝野寛 「南洋館」
...椰子(やし)の葉を葺(ふ)いて屋根とし...
吉川英治 「三国志」
...彼方には椰子(やし)の林があり...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
便利!手書き漢字入力検索