...椰子(やし)だの...
芥川龍之介 「日本の女」
...なにしろ椰子の葉は五メートル位のものは小さい方であったから...
海野十三 「恐竜島」
...かかえていた椰子の枯草を前にほうりだして...
海野十三 「恐竜島」
...あたかもアラビアの沙漠を旅行する商人らが椰子(やし)の樹の茂っている蜃気楼(しんきろう)を見て...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...扇を広げたような椰子(やし)の一種もある...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...無理に大きく引伸ばした耳朶(みみたぶ)に黒光りのする椰子殻製の輪をぶら下げ...
中島敦 「環礁」
...二三の島の者と共に警官について椰子林の間に消えて行くのを...
中島敦 「環礁」
...椰子の実もありますでございます...
仲村渠 「果物屋の広告文」
...椰子の木の方へ歩いて行つた...
萩原朔太郎 「宿命」
...……奥から三番目の柱の横の……椰子の鉢植のそばの卓に...
久生十蘭 「金狼」
...まわりに、椰子の大木が、五、六本そびえている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...椰子(やし)の葉かげにかくれている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...もし人来るを見れば椰子殻(やしがら)などを銜(くわ)えて疾走し去る...
南方熊楠 「十二支考」
...椰樹(やしのき)に登って豚の背に躍び下りると...
南方熊楠 「十二支考」
...けれども椰子蟹はそんな下へ行く用事はありません...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...「また椰子(やし)の殻に爆弾を詰めたのが二つ三つあったそうですよ...
森鴎外 「沈黙の塔」
...例の椰子の殻の爆裂弾を持ち廻る人達の中に...
森鴎外 「沈黙の塔」
...貝や椰子の芽や木の実で命をつないだ...
和辻哲郎 「鎖国」
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