...椰子の実を商ふハアヂと云ふものだよ...
芥川龍之介 「三つの指環」
...椰子の葉をバサバサいわせる風...
石川欣一 「山を思う」
...なにしろ椰子の葉は五メートル位のものは小さい方であったから...
海野十三 「恐竜島」
...椰子の木の町は、そのホテルの高楼と、印度(インド)塔の急傾斜屋根と、未完成のような前庇(ファサアード)をもって、くっきりと天空を限り出す...
谷譲次 「踊る地平線」
...たとえば妙な紅炎が変にとがった太陽の縁に突出しているところなどは「離れ小島の椰子(やし)の木」とでも言いたかった...
寺田寅彦 「断水の日」
...麦藁(むぎわら)や椰子(やし)の実(み)でちょっとしたおもしろい玩具(おもちゃ)をこしらえてくれたからである...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...椰子水とサイダーと蛸樹の果(み)とをよばれて...
中島敦 「環礁」
...又一段と聲が大きくなつたやうだ)朝の椰子影の長く曳いた運動場へと行進して行くのは...
中島敦 「環礁」
...椰子よりも遥かに細くすらりとした檳榔の木立が矗(ちく)として立つてゐる姿は仲々に風情がある...
中島敦 「夾竹桃の家の女」
...椰子バスケットを差出した...
中島敦 「南島譚」
...他にビクターにコルトーが二枚「椰子(やし)の木陰(こかげ)」と「セキディリア」...
野村胡堂 「楽聖物語」
...椰子(やし)、檳榔(びんらう)、ハシドイが到る処に茂つてゐる...
林芙美子 「浮雲」
...椰子(やし)の葉かげにかくれている...
平田晋策 「昭和遊撃隊」
...椰子(やし)の葉で葺(ふ)いた庇(ひさし)の下で...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...椰子蟹という名がつきました...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...鱶は椰子蟹には害をしません...
宮原晃一郎 「椰子蟹」
...椰子の実の日本語は...
柳田国男 「海上の道」
...まあ白山山中の大きな椰子の実のようなものである...
柳田国男 「海上の道」
便利!手書き漢字入力検索