...御堂は颯と松風よりも杉の香檜の香の清々しい森森とした樹立の中に...
泉鏡花 「遺稿」
...なぜ救いに出て来ようとはしなかったのであるか?恐怖の森森の中の変事は...
海野十三 「地球盗難」
...森森たる深山に分け入つたやうな感じを起させるやうに工夫されてあつた...
野上豐一郎 「桂離宮」
...森々と…森々と……森森と青い………………………いつか向ふが人の分子を喪くしてゐる...
宮沢賢治 「疑獄元兇」
...名状すべからざる陰欝な鬼気が森森とつづいていった...
横光利一 「旅愁」
...森森とした坂の中で東野の声はよく響いた...
横光利一 「旅愁」
...森森とした静けさで一点に集中していくその直線の見事さ...
横光利一 「旅愁」
...森森とした寂しさが襟もとに迫って来た...
横光利一 「旅愁」
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