...梅と椿の花を生けている処...
上村松園 「最初の出品画」
...この二園を見れば十分なるが、なほ江東には、木下川梅園、向島の百花園あり...
大町桂月 「東京の近郊」
...寒肥(かんごえ)を皆やりにけり梅桜春水(しゅんすい)や子を抛(ほう)る真似(まね)しては止(や)め一月二十一日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...きつと」と梅ちやんの方を見て言ふ...
高濱虚子 「俳諧師」
...少將殿こそ深山木(みやまぎ)の中の楊梅...
高山樗牛 「瀧口入道」
...なつかしく思ひ出したのは楊梅であつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...彼女は日に二度も梅園の暖簾(のれん)をくぐり...
徳田秋声 「縮図」
...いずれ梅村さんも近いことだから...
徳田秋声 「縮図」
...あっちにもこっちにもいくらも咲いているじゃないか」お君はチラホラと咲いている梅の木の花や蕾(つぼみ)を...
中里介山 「大菩薩峠」
...他から梅といわれようとも...
中里介山 「法然行伝」
...先へ行く梅子と縫子は傘を広げた...
夏目漱石 「それから」
...暦(こよみ)の上は春でも梅の花までがかじかみさうな...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...栗梅(くりうめ)の紋お召の衿もとに白茶の半襟を浅くのぞかせ...
久生十蘭 「ユモレスク」
...折柄(おりから)四時頃の事とて日影も大分傾(かたぶ)いた塩梅...
二葉亭四迷 「浮雲」
...梅柳渡江迎歳華...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...福円は大阪育ちで紙治や梅忠に鴈治郎の向うを張った...
山本笑月 「明治世相百話」
...梅雨じめりをふきとばしている...
吉川英治 「新書太閤記」
...人知れず向島の小梅に囲っておいた愛妾があったということ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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