...我我の姉妹たるお菊さんだの或は又お梅さんだのは...
芥川龍之介 「続野人生計事」
...その又(また)上(うえ)にも一層(そう)奥(おく)の神界(しんかい)があると言(い)った塩梅(あんばい)に...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...梅野の活溌なのが喰ひつきたい程可愛く思はれる...
石川啄木 「病院の窓」
...午前梅吉方にて稽古をなし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...されど路地の陋屋梅花の消息を知るによしなし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...また清元を好みて梅吉の門弟となれり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...障子の外に老梅の影が...
中里介山 「大菩薩峠」
...ちょうどいい塩梅(あんばい)だ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...徑四寸ほどの裏梅(うらうめ)の紋の附いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...字を聖謨(せいぼ)と改めて自ら梅竜と号した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お玉はじっと梅の顔を見て...
森鴎外 「雁」
...また襖(ふすま)屏風(びょうぶ)の絵に梅を描かせず...
柳田國男 「日本の伝説」
...読んで下さいましたか」「……はあ」「あたしがお止め申したよ」梅八がまたぴしりとやった...
山本周五郎 「新潮記」
...日本橋木原店の梅園は手綺麗な上品汁粉...
山本笑月 「明治世相百話」
...彼ひとりでさえタジタジでいた安蔵と梅市は半五郎にうしろを襲われて...
吉川英治 「江戸三国志」
...紅梅ノ辻子(つじ)...
吉川英治 「私本太平記」
...梅若の能の失態(しったい)にたいして...
吉川英治 「新書太閤記」
...酒は好むところであり、宿とする草深い百姓家へもどってみても、語るあいてもない毎夜なので、ではと、友松も腰をすえ、「尼院で御酒をいただくなどは、里人の口もいかがかとおもわれるが、せっかくのおこころざし、遠慮なく」と、受けた杯をふくみ、季節もよし、梅のにおう宵、久しぶり微酔の快を味わった...
吉川英治 「新書太閤記」
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