...ようやくにして佐野屋という変梃(へんてこ)な家の二階と決まる...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...そこには二梃のピストルがはいっています...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...それからラムが一罎(ひとびん)と!(註五)」揚錨絞盤(キャプスタン)の梃(てこ)をすのに調子を合せて歌って嗄(しゃが)らしたらしい...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...変梃な口の動かし方をして...
豊島与志雄 「神棚」
...そのために頭が変梃(へんてこ)になっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「素浪人分際の女として、無礼呼ばわり――」「これが無礼でなくて――」と、七瀬が、ふるえ声でいった時、一梃の駕が、手負のところへ行き、一人が、手負を抱いて駕の中へ入れた...
直木三十五 「南国太平記」
...よろしい」「はい」「駕を二梃申しつけて...
直木三十五 「南国太平記」
...一梃の町駕籠(まちかご)が...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...それを聽き出すんだ」「?」「百梃の鐵砲を買ひ損(そこ)ねて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大鋸(おほのこぎり)が一梃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...宜い鹽梅に側にあつた梃(てこ)を使つてあげて見ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そんなことを言った後では、いよいよ自信たっぷりになって、得意満面の笑みをたたえながら、『そりゃ、なるほど地方(ところ)によっては、実に変梃な、滑稽きわまる人間もあるもので、それに、破廉恥漢だってざらにあろうさ!』と、附けて加えて言われるだろう...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...一梃の斧と鑿とでカンカンと手早く...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...とても變梃にさせてゐさうだつた...
堀辰雄 「麥藁帽子」
...梃子(てこ)でも動くものかと肚(はら)をきめたが...
山本周五郎 「さぶ」
...鉄梃と槌を肩から吊り...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...変梃(へんてこ)な捨科白(すてぜりふ)を残しながら三人は...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...西洋人の惚れ方ってえものはヨッポド変梃(へんてこ)でネ...
夢野久作 「S岬西洋婦人絞殺事件」
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