...一梃に二人がかかって一里行(ゆ)くと交替した...
魯迅 井上紅梅訳 「村芝居」
...奇妙な風体(ふうてい)をして――例えば洋服の上に羽織を引掛けて肩から瓢箪(ひょうたん)を提(さ)げるというような変梃(へんてこ)な扮装(なり)をして田舎(いなか)の達磨茶屋(だるまぢゃや)を遊び廻ったり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...時ありて梁山泊の豪傑連が額を鳩(あつ)めて密(ひそか)に勢力拡張策を講ずるなど随分変梃来(へんてこ)な事ありてその都度提調先生私(ひそ)かに自ら当代の蕭何(しょうか)を以て処(お)るといふ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...もう一人の男の制服制帽が這入ってます」「その男は」「今日は病気で休んでいるのです」何だか話が変梃になって来た...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...二梃ともなくなっているのです...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...一梃はラエーフスキイの手に渡った...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...変梃な気持になることがある...
豊島与志雄 「悪夢」
...」私はその変梃な問に...
豊島与志雄 「地水火風空」
...怪しい変梃な気持になって...
豊島与志雄 「白日夢」
...頭の形が変梃になって...
豊島与志雄 「変な男」
...そこで取巻いた二十艘(そう)ばかりの八梃櫓(はっちょうろ)の鯨舟が...
中里介山 「大菩薩峠」
...梃(てい)ヲ執ツテ以テ秦楚(しんそ)ノ堅甲利兵ヲ撻(たつ)スベシ……」米友としては...
中里介山 「大菩薩峠」
...島内白人の殲滅(せんめつ)を標榜(ひょうぼう)して立った小タマセセは小銃五十梃(ちょう)の没収で済んだ...
中島敦 「光と風と夢」
...鍬の一梃ぐらいはなくなっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...梯子(はしご)を二三梃...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...変梃な帽子なんぞかむつて...
牧野信一 「小川の流れ」
...腕(うで)には赤い巾(きれ)を巻き鉄梃も持(も)っていました...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...丸太の梃子にとりついていた三人が転びそうになった...
山本周五郎 「さぶ」
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