...梃作用によって外部から紐をかける...
井上良夫 「J・D・カーの密室犯罪の研究」
...とんちんかんな変梃ないきさつの事実メモだ...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...両腕を拡げ首を前に突出し変梃な蟹足の足取りで...
豊島与志雄 「影」
...もう半ば頭が変梃になってるのかも知れない...
豊島与志雄 「白日夢」
...十貫目もあらうと思はれる鐵梃でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...梃子(てこ)としてKの定規(じょうぎ)を取り...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...当座の百梃は、いずれ武田と北条に半々くらいにおさまることになろうが、売物のことだから、いちどよく射ちためしてみたい...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...主水は元服して鉄砲三十梃(ちょう)頭に任命され...
久生十蘭 「鈴木主水」
...多寡が拳銃一梃...
久生十蘭 「地底獣国」
...どっしりとした三梃のチェッコ機関銃はチカチカと鋼鉄の肌を光らせ...
久生十蘭 「墓地展望亭」
...ポンプの梃子(てこ)を押しはじめた...
平林初之輔 「誰が何故彼を殺したか」
...八番の右は立場(たてば)と見えて坊さんを乗せた駕(かご)が一梃(いっちょう)地に据ゑてある...
正岡子規 「病牀六尺」
...鉄梃まで使(つか)って本統(ほんとう)にごつごつ岩を掘(ほ)って...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...するとその男は鉄梃でとんとんあちこち突(つ)いてみてから...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...勘三は二梃の鎌に同じ二丁の木鋏に砥石を當てては...
室生犀星 「神のない子」
...梃子を伝わって力一杯の全身にかんじられた...
山之口貘 「ダルマ船日記」
...梃子(てこ)でも動くものかと肚(はら)をきめたが...
山本周五郎 「さぶ」
...「――おれはもうだめだぜ」梃子の丸太に非常な重さが加わり...
山本周五郎 「さぶ」
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