...頬桁(ほおげた)へ両手をぴったり...
泉鏡花 「婦系図」
...第五段めの四桁数字が出てきた...
海野十三 「暗号数字」
...只その橋桁の上に狭い板が二本ずっと渡してあって...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...この四桁の數字の左端はどんな數字を掛けようが1以外にはなり得ない...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...そのわけは8でさへ三桁である...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...石の井桁によりかかって...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...派手な臙脂(えんじ)の井桁模様の着物を着て...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...どんなに桁(けた)はずれな高値をも即座に肯定して...
谷譲次 「踊る地平線」
...箱根(はこね)のつり橋の墜落とは少しばかり桁数(けたすう)のちがった損害を国民国家全体が背負わされなければならないわけである...
寺田寅彦 「災難雑考」
...何十人か何百人かの女学生がこっそり紙と糊とで造った日本の秘密兵器とは桁(けた)が違うよ」「材料といえば...
永井隆 「長崎の鐘」
...「四面四方に築墻(ついぢ)をつき、三方に門を立て、東西南北に池を掘り、島を築き、松杉を植ゑ、島より陸地へ反橋(そりはし)をかけ、勾欄(こうらん)に擬宝珠(ぎぼし)を磨き、誠に結構世に越えたり、十二間の遠侍(とほざむらひ)、九間の渡廊、釣殿、梅の壺、桐壺、まがき壺に至るまで、百種の花を植ゑ、守殿十二間につくり、檜皮葺(ひはだぶき)にふかせ、錦を以て天井を張り、桁、梁、木の組入には、白銀黄金(しろがねこがね)を金物に打ち、瓔珞(やうらく)の御簾(みす)をかけ、厩(うまや)、侍所に至るまで……」これは大変なものだ、と兵馬が思いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒い姿もさすがに桁(けた)の違った母の人の言い分に驚かされ...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほんとにあたしなんぞの苦労とは桁ちがいですわ」「ひとはみんなそう思うのよ」おようは蒔絵(まきえ)の細い櫛を取って...
山本周五郎 「ひとでなし」
...アイツは……そんならモット手非道(てひど)く頬桁(ほおげた)をブチ壊してやれあよかった」「そして……ド...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...けれど彼等の頭上で帆桁と帆桁とが微かにギイ/\いつただけであつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...その橋桁(はしげた)の第一柱に...
吉川英治 「宮本武蔵」
...橋桁に添って、九尺もいる所をかえていたが、弾と行き交(ちが)いに、彼の体はそこから敵のかくれている暗がりへ向って一躍した...
吉川英治 「宮本武蔵」
...ひょいとビルディングの一番外側になっている鉄桁(てつげた)に足をのせた...
吉田甲子太郎 「秋空晴れて」
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