...支那の持つこれと似たような性質とは根本から違っている...
高村光太郎 「美の日本的源泉」
...体(からだ)がどうもほんとうじゃないようですね?」「僕もじつは心配してるんですがね」「何か悪い病気じゃないだろうか」「さア――」「今のうちにすすめて根本から療治させるほうがいいですぜ...
田山花袋 「田舎教師」
...根本から言つて見ると...
田山録弥 「現代と旋廻軸」
...その言語観の根本から改めることによつてのみ可能とされるのである...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...根本から切り取られた人間の耳朶が包んであった...
豊島与志雄 「秦の出発」
...……まあ一口に云えば僕は到底富子と根本から相容れないということです...
豊島与志雄 「囚われ」
...蟹は手を根本からぽろりと落して...
豊島与志雄 「波多野邸」
...根本から異なった性格の下に...
中里介山 「大菩薩峠」
...短かい毛の根本から何十となくあばたがあらわれてくる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...體質の根本から醫療されて來るのである...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...文学の根本から根こそぎに抜き去ろうと考えた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...半封建的であると共に資本主義の土地関係を根本から建て直しが敢行され得るかのように想像したのが間違いであった...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...人間として根本から純然たる感覚活動をなし得るものがあるなら...
横光利一 「新感覚論」
...根本から質がちがつてゐるのが...
吉川英治 「折々の記」
...世の姫君そだちの女性とは根本からちがっている...
吉川英治 「私本太平記」
...建武新政の緒(しょ)も根本からくつがえるものと...
吉川英治 「私本太平記」
...根本からその心がまえも鍛えも違っている...
吉川英治 「宮本武蔵」
...根本から手ぐちの違うところがござるが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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