...彼女の予想は根本から...
芥川龍之介 「奇怪な再会」
...この根深い因襲を根本から剿絶(そうぜつ)する事が容易でなかった...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...吉川が先に死んだものと分りました」その一言で杉村の想像は根本から覆えされてしまった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「青い風呂敷包み」
...これを根本から覆(くつがえ)し去ろうとした所に誤りがあったのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...この認識論の目指す文化哲学そのものの評価をば根本から切り下げているわけだ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...蟹は手を根本からぽろりと落して...
豊島与志雄 「波多野邸」
...狭い庭の片隅の桃の木の根本から...
豊島与志雄 「道連」
...この主義は今迄の経済学と生活法則とを根本から革新する最も徹底した着実の方案で...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...これで昨日(きのう)の夢を髪の毛の根本から振い落して...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...體質の根本から醫療されて來るのである...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...根本から論じ尽そうと思っている...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...根本から一變するやうになつてしまつた...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...根本からちがった生きかたをするのです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...すべてを根本からうちふるわせるような...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...根本から覆えるような話ばかりだ...
柳田国男 「雪国の春」
...人間が人間を裁く根本からな矛盾がすでにこの重任に困難を約束づけているといえよう...
吉川英治 「大岡越前」
...根本から質がちがつてゐるのが...
吉川英治 「折々の記」
...世の姫君そだちの女性とは根本からちがっている...
吉川英治 「私本太平記」
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