...二葉亭のは根本から欧文に醇化(じゅんか)され...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...この事件は根本からくつがえって来る訳だが」「くつがえって来る...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...根本から全く異なっているゆえ...
丘浅次郎 「動物の私有財産」
...社会改良とか民族改良とか云ふことは、好いことだが、根本から言ふと、さうしたことは、人間の本当の生活の上にいくらも役に立つてゐない...
田山録弥 「解脱非解脱」
...従来の所謂技術批評という観念自身が相当根本から変えられねばならぬ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...実に根本からの相違がある筈である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...女史は統計に関係する諸根本概念を理論的・哲学的・に根本から検討してかかる...
戸坂潤 「読書法」
...蟹は手を根本からぽろりと落して...
豊島与志雄 「波多野邸」
...狭い庭の片隅の桃の木の根本から...
豊島与志雄 「道連」
...マドレーヌ氏すなわち真のジャン・ヴァルジャンの告白によって事件の局面は根本からくつがえされ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...すべてを根本からうちふるわせるような...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...根本から自主性を失って...
宮本百合子 「あとがき(『宮本百合子選集』第十巻)」
...わたしの数歩前の松の根本から一面の苔が烈しい寒さにも劣らずに苔を燃やしてゐる...
室生犀星 「故郷を辞す」
...人間として根本から純然たる感覚活動をなし得るものがあるなら...
横光利一 「新感覚論」
...矢の根本から折れてしまって...
吉川英治 「三国志」
...根本からちがっていたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...根本から改革を命じて来よう...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...範頼の作戦は根本から過(あやま)っていた...
吉川英治 「源頼朝」
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