...物の考へ方がまるでもう根本から違つてゐるのです...
伊藤野枝 「従妹に」
...綺麗に整理をして根本から立て直して掛るから...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...根本から日本で工夫したものは一つも見えぬ...
丘浅次郎 「民族の発展と理科」
...これを根本から覆(くつがえ)し去ろうとした所に誤りがあったのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...この認識論の目指す文化哲学そのものの評価をば根本から切り下げているわけだ...
戸坂潤 「クリティシズムと認識論との関係」
...実に根本からの相違がある筈である...
戸坂潤 「性格としての空間」
...蟹は手を根本からぽろりと落して...
豊島与志雄 「波多野邸」
...天忠の志士とは根本から目的が違うのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを根本から覆(くつがえ)す新説を...
中里介山 「大菩薩峠」
...枯木ばかりが寫眞に適して居ると信じて居た謬想を根本から打破して峽谷を出た...
長塚節 「教師」
...それを根本から見直してみたいといふあたまが働いてゐた...
野上豐一郎 「「西洋見學」はしがき」
...私を根本から救ふことは出來ない...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...文学の根本から根こそぎに抜き去ろうと考えた...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...さて父がその樹の根本から初めて胸の高さの処まで刻み目を付ける...
南方熊楠 「十二支考」
...その質が根本から違っている...
横光利一 「欧洲紀行」
...「感覚派も根本から感覚派にならねば駄目だ...
横光利一 「新感覚論」
...根本からちがっていたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...痴情でないと言った江漢老人の鑑定は根本から覆(くつがえ)ってくる...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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