...忍苦は、人間の理性を磨(みが)いてくれるものだ...
太宰治 「正義と微笑」
...そう想像することによって隊員の忍苦の長い時間的経過を味わうことができる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...社会運動者の忍苦と意力...
豊島与志雄 「性格を求む」
...彼女のうちには悲愴な忍苦の影があった...
豊島与志雄 「囚われ」
...リップスはすでに忍苦の快感を考察している...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...女らしさにますます忍苦の面を強要している...
宮本百合子 「新しい船出」
...このような忍苦の生活をなしえたのは...
柳田国男 「山の人生」
...けれども五人は無言の忍苦を続けた...
夢野久作 「ざんげの塔」
...それにはまだ贅沢病に染まない勤勉忍苦の日本人が...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...衆人にさげすまれて来た永年の忍苦も...
吉川英治 「江戸三国志」
...血みどろな忍苦の生涯をささげ...
吉川英治 「大岡越前」
...死にもまさる忍苦と遠謀があってのことだ...
吉川英治 「三国志」
...御自身だけの忍苦ではすまないのである...
吉川英治 「私本太平記」
...十内は、彼の泥の手を押しいただき、『御忍苦、お察し仕ります』涙ぐんで云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...切ない忍苦だった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...その姿のとおり清麗な女性の慎みと忍苦に耐えて来たことも...
吉川英治 「日本名婦伝」
...多艱(たかん)に克(か)ち、忍苦を求め、自分を百難の谷そこへ捨ててみねば、その修行に光はついて来ないのだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...その間の忍苦に耐えよと励ますようにもひびいた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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