...そう想像することによって隊員の忍苦の長い時間的経過を味わうことができる...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...リップスはすでに忍苦の快感を考察している...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...「忍苦」は「行為」に対立して...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...すなわち「忍苦」はもはやその放棄しかあり得ない極みにおいて...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...宗教的忍苦、スパルタ的教養、プロテスタンティズムにも流れており、ヨーマン層的倫理にも尾を引くとともに、また一歩方向を変えれば、東洋的、老子的、竹林の七賢の如き、逸人的逃避から、やがて、カストリに一時のつかの間の主観的遊離をむさぼる型態にまで、同じ一つの根をもっているのである...
中井正一 「知識と政治との遊離」
...ああ之が自暴自棄から起った業とらしい忍苦だと誰が判断するか?おお...
松永延造 「職工と微笑」
...さうした作業上の忍苦は...
宮地嘉六 「ある職工の手記」
...三年間の軍隊生活の堪へがたい忍苦...
宮地嘉六 「煤煙の臭ひ」
...衆人にさげすまれて来た永年の忍苦も...
吉川英治 「江戸三国志」
...小仏以後の忍苦をそそぐことができる...
吉川英治 「江戸三国志」
...血みどろな忍苦の生涯をささげ...
吉川英治 「大岡越前」
...人にいへない忍苦もする...
吉川英治 「折々の記」
...今までの忍苦はすべて水泡に帰してしまわなければならぬ...
吉川英治 「剣難女難」
...祖父の忍苦の生涯を思いやって...
吉川英治 「剣の四君子」
...十内は、彼の泥の手を押しいただき、『御忍苦、お察し仕ります』涙ぐんで云った...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...それでは二十日(はつか)あまり怺(こら)えてきた忍苦がなんの意味もなさなくなってしまう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...拙者も永い忍苦(にんく)はしませぬ...
吉川英治 「夕顔の門」
...従って多くの艱難忍苦の経験が堆積しているのであるが...
和辻哲郎 「鎖国」
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