...彼女は自分の實生活を核心にして...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...そして患者が結核または発疹チフスに罹っていた2−3例を除いて...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...そこに価値と友情との核が存在するならば...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...結核菌が、からだのあちこちを虫食いはじめていたのでした...
太宰治 「兄たち」
...この核となるものは極微な塵埃やまた物理学者がイオンと称えて顕微鏡でも見えぬしかもそれぞれ電気を帯びた微分子である...
寺田寅彦 「歳時記新註」
...そのような凝縮核の数が分る勘定である...
寺田寅彦 「塵埃と光」
...だから警視庁は大手を振ってこの問題の「核心」に肉迫出来るというものである...
戸坂潤 「社会時評」
...而も、それだけの努力を敢てしてみたところで、世の中には人の力でどうにも出来ない運命的なことがある、という核心は、到底掴めそうになかった...
豊島与志雄 「待つ者」
...近くの核にぶつかってさらに二個所でフィッションを起こす...
永井隆 「長崎の鐘」
...「燃焼による凝結核の生成」という問題が基本になる...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...物理学の方では核とよんでいる...
中谷宇吉郎 「樹氷の科学」
...その最初のところで、水蒸気が凝縮して雲の粒になるときに、核、すなわち芯(しん)になるものが必要である...
中谷宇吉郎 「比較科学論」
...それは原子核を構成している素粒子の問題である...
中谷宇吉郎 「湯川秀樹さんのこと」
...銅の時はその反対で核の付くまでに時間がかかり...
中谷宇吉郎 「雪」
...何か言つた筈だと思ふが――」平次の問ひは次第に核心(かくしん)に觸れて行きます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...どんなに僕の核心が冷えきつてゐようと...
原民喜 「心願の国」
...その核心にも徹してはいないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一八)この章の核心は子路が答えなかったという所にある...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索