...九年母(くねんぼ)の実と核(たね)とを舌の先にさぐるやうに...
芥川龍之介 「世之助の話」
...五十三歳の父が結核性腹膜炎で...
田中英光 「さようなら」
...」「動脈の結核なんてあるの...
徳田秋声 「縮図」
...核研究が尖端的な研究となってきた...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...二男が腎臓結核で入院...
外村繁 「澪標」
...核については陽電氣を帶びてその質量は電子に比して大なるものであることに所見を止めて置いたのである...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...即ち原子核の中に求めることになると想像するのが一番自然な考え方のように私には思われた...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...この枝分れの点で結晶の核(蕊)が見えることが多い...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...お蝶を斯んなに怨(うら)んでる者の心當りは無いか」平次はいきなり問題の核心(かくしん)に飛込みます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...事実の中核(ちゆうかく)に触れた注意を...
平出修 「瘢痕」
...医者は私を肺結核だと診断した...
堀辰雄 「燃ゆる頬」
...吾等に取つては「十三人」は生活の核心であり...
牧野信一 「貧しき文学的経験(文壇へ出るまで)」
...そして又病気としても結核より糖の方がいやです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...肺結核になつて露西亞から歸つても...
森林太郎 「長谷川辰之助」
...しばしばただ問題の核心に一突き触れるだけで満足しているのでございます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...事件の核心にはちっとも触れていなかった...
夢野久作 「暗黒公使」
...核(たね)をくり抜くように中からロシアの共産党員が引き出された...
横光利一 「上海」
...これは王子ヘンリの仕事の中核をなすものと云ってよい...
和辻哲郎 「鎖国」
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