...鼈甲(べっこう)の櫛笄が灯影に栄え銀簪がちらちらひかる様子は...
上村松園 「帯の巾が広すぎる」
...その家は今でも連綿として栄え...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...それで崑の家は日ましに栄えて往った...
田中貢太郎 「青蛙神」
...わざわざ勦絶(そうぜつ)に骨を折らなくても当代の環境で栄えるはずはないであろう...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...その時の私の講義の出来栄えは...
中井正一 「地方文化運動報告」
...木は根あればすなわち栄え...
新渡戸稲造 「自警録」
...こんな唯の女ではあるまい――余の絵と出来栄え比べなどは飛(と)んでもない」「――――」「もう一度やり直せ」「ハッ」六郷左京は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...江戸の秤座――通四丁目の守随彦太郎独り栄えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...また中世にはブハラやネイシャプールと並ぶ東ペルシアの中心地の一つとして文化の栄えた所...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...軍都として栄えた...
原民喜 「廃墟から」
...ふざけ栄えもない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...特別出演の僕にしてもちっとも栄えてゐない...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...それは衰頽と終焉と消滅との夕栄えにひたされた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...裁判官が栄えるのは世に喧嘩訴訟がたえないためである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...大きな工業が栄える土地だけに...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...この地方に磁器がかくも栄えたのは全く質のよい磁土が近くに見出されたからによります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...茨城県側より水深も深く一時は栄えた宿場もあったが...
柳田国男 「故郷七十年」
...子孫までも共に栄え...
吉川英治 「新書太閤記」
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