...段違いの出来栄えのようであったから...
太宰治 「花吹雪」
...「円天井(ラ・クポウル)」と三つの珈琲店が栄えて...
谷譲次 「踊る地平線」
...わざわざ勦絶(そうぜつ)に骨を折らなくても当代の環境で栄えるはずはないであろう...
寺田寅彦 「俳句の型式とその進化」
...今日の出来栄えのお祝いだ...
豊島与志雄 「慾」
...神のみ栄えのあらわれるために必要なものとして...
永井隆 「この子を残して」
...邪(じゃ)が栄えて正が虐(しいた)げられるという・ありきたりの事実についてである...
中島敦 「弟子」
...変るけれども日に栄えて行く郊外の様子とが...
夏目漱石 「道草」
...他の奴らが富み栄えているのに...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...エノケンよ共に栄えてゐてほしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...輝子の家の家業は栄えてゐるが...
牧野信一 「奇友往来」
...その一党の猴どもは日吉の神使として栄え...
南方熊楠 「十二支考」
...讃辞の言葉も及ばない出来栄えである...
三好達治 「万葉集の恋歌に就て」
...古び佗びてもどこかに美しい栄えがあつた...
室生犀星 「故郷を辞す」
...特別に民藝が栄えたという話を聞かぬし...
柳宗悦 「改めて民藝について」
...栄え実った田辺家の盛んな姿に恵まれた幸運の徳を賞めたたえたくなるのだった...
横光利一 「旅愁」
...むかし平家一門が栄えたあとの法領寺殿(ほうりょうじでん)や池殿(いけどの)...
吉川英治 「私本太平記」
...武家は武家の棟梁(とうりょう)を立てて栄えるに如(し)かずと...
吉川英治 「私本太平記」
...世に栄えていたときの平家文化の特色もそこにあったのではあるまいか...
吉川英治 「随筆 新平家」
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