...柿丘は自分の邸内の一部を貸しあたえることにしたそうである...
海野十三 「振動魔」
...今にも折れそうに打ちたたかれている青柿の枝を見ていたが...
大鹿卓 「渡良瀬川」
......
関口存男 「移轍(Anakoluth)」
...松笠風鈴を聴きつつ・風鈴鳴ればはるかなるかな抱壺のすがた・やもりが障子に暮れると恋の場面をゑがく・たたへた水のをり/\は魚がはねて・柿の若葉に雲のない昼月を添へて・うたうとするその手へとまらうとする蝿で(雑)六月十一日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...第五句集柿の葉山頭火と緑平と澄太との三重奏△山緑澄――山の緑は澄む...
種田山頭火 「其中日記」
...柿の葉を、おさとうのはっぱだと、小さいおとうさんはいっていたという話を、いつかきいたことがあります...
壺井栄 「柿の木のある家」
...この比較についてはかつて雑誌「渋柿(しぶがき)」誌上で細論したからここには略するが...
寺田寅彦 「映画芸術」
...柿沼治郎だと分った...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...」蜜柑と林檎と柿を...
豊島与志雄 「母親」
...梨子を買つて柿を買つて...
長塚節 「月見の夕」
...宿所を教へ玉へ拜啓御通知の柿昨三十日着直ちに一個試みた處非常にうまかつた...
夏目漱石 「鈴木三重吉宛書簡―明治三十九年」
...小さい柿粒ほどの大きさで...
林芙美子 「浮雲」
...猪と柿と両(ふた)つながら蛇毒を制すと信ぜられたは面白い...
南方熊楠 「十二支考」
...彼女の本名は柿崎みや...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「柿崎とは、あの浪人者か」――お手当を遣わしている浪人者です...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...干柿なんて全く余計なものを持って来たものだと...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...落ち潰れて久しくたった熟柿の皮から...
横光利一 「旅愁」
...――誰だってこんな途方もない栗や柿の話など...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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