...柿江も二十五だった...
有島武郎 「星座」
...柿(かき)の木に音のするほど雨も降(ふ)りだした...
伊藤左千夫 「告げ人」
...この柿色の風船のように...
海野十三 「柿色の紙風船」
...」といつて掌面(てのひら)に静かに残して置いた柿の核(たね)を懐紙(ふところかみ)に包んだ...
薄田泣菫 「茶話」
...燃え立つやうな朱色の御所柿が...
薄田泣菫 「独楽園」
...今度また菁柿堂(せいしどう)の薦(すす)めによって...
高浜虚子 「六百句」
...渋柿)*祖父がなくなった時に...
寺田寅彦 「柿の種」
...渋柿)*平和会議の結果として...
寺田寅彦 「柿の種」
...渋柿)曙町より(六)小宮(こみや)君は葡萄一株拾ったそうだが...
寺田寅彦 「柿の種」
...まさしく柿沼であることを確かめた...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...太十の目には田の畔から垣根から庭からそうして柿の木にまで挂けらえた其稲の収穫を見るより瞽女の姿が幾ら嬉しいか知れないのである...
長塚節 「太十と其犬」
...此枝へ吊るして鹿の皮を剥いだのだといふ澁柿の大木があつた...
長塚節 「菠薐草」
...私はその柿の実を只うらやましく眺めるより仕方がなかつた...
林芙美子 「柿の実」
...柿も二束三文に賣つた話をしてゐた...
林芙美子 「玄關の手帖」
...さうして何某の内の柿を取つて食ふたといふ事を公言して憚(はばか)らないさうな...
正岡子規 「病牀六尺」
...もしその作に絵画的要素がなかったら柿右衛門の存在はなかったであろう...
柳宗悦 「工藝の道」
...牡蠣(かき)や干柿や「でびら」などは誰も味(あじわ)ったことがあるでありましょう...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...東谷と柿沼という若侍が付いていた...
山本周五郎 「菊千代抄」
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