...九年母二本と柿一本とだけは恙無(つつがな)く現存している...
青木正児 「九年母」
...柿江の奴今ごろは困っているだろう...
有島武郎 「星座」
...やがてそのまま柿丘の方へ帰ってきた...
海野十三 「振動魔」
...柿叟と署名されてある...
相馬御風 「獨愁」
......
武田祐吉 「古事記」
...渋柿)*切符をもらったので...
寺田寅彦 「柿の種」
...」柿を持って、表の芝生の庭の方へ廻ってゆくのだった...
豊島与志雄 「鳶と柿と鶏」
...半分われた柿なども...
豊島与志雄 「山の別荘の少年」
...秋も柿が不思議なほど私に多くの歌を詠ませた...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...案の如く柿はそれから一つ落ち二つ落ちて今年の柿はどうかしたといふうちに滿足に乾上つたものはなくなつた...
長塚節 「芋掘り」
...霜(しも)が降(ふ)る頃(ころ)になりますと柿(かき)の葉(は)や...
本多靜六 「森林と樹木と動物」
...柿の葉がくるくると舞つてゐる窓の外へ上半身を乗り出してゐた...
牧野信一 「木枯の吹くころ」
...(十首中この歌一首は『柿園詠草』中になきやうに覚え候...
正岡子規 「人々に答ふ」
...焼物の釉薬(うわぐすり)にすれば黒や柿に使える...
柳宗悦 「野州の石屋根」
...串柿二つ蜜柑二つを供するのを...
柳田國男 「食料名彙」
...干柿(ほしがき)・榧(かや)・搗栗(かちぐり)というような...
柳田国男 「母の手毬歌」
...手紙読み乍ら柿を喰っている...
山中貞雄 「森の石松」
...柿崎さんの世話をしているのと同じ人だということです」「兄の世話をしているんですって」新八は「そうです」と眼を伏せながら云った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
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