...熟柿とは特に断(ことわ)っていない...
芥川龍之介 「猿蟹合戦」
...夜食をすますとすぐ白官舎を出た柿江は...
有島武郎 「星座」
...「柿の木の上で、目はみえず」ヘリコプターの音が遠のいていったのが分ったとき、牛丸は、ひとりごとをいった...
海野十三 「少年探偵長」
...柿は小僧よりも行儀が善かつたので...
薄田泣菫 「茶話」
...柿の木とアラマキさえあれば何処でも拵えられる...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...・あたたかく折れるほど枝の柿が赤い・山に山がもみづるところ放たれた馬・ちよいと茶店があつて空瓶にした菊・もどつてうちがよろしい月がのぼつた(帰庵)十一月廿五日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...柿の芽がうつくしい...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「其中日記」
...……(九日)・うれしいことでもありさうな朝日がこゝまで・はたしてうれしいことがあつたよこうろぎよ・飛行機はるかに通りすぎるこほろぎ・つめたくあはただしくてふてふ・ひつそりとおだやかな味噌汁煮える・百舌鳥もこほろぎも今日の幸福・水をわたる誰にともなくさようなら・月の澄みやうは熟柿落ちようとして・酔ひざめの風のかなしく吹きぬける(改作)十月十日晴――曇...
種田山頭火 「其中日記」
...こんちきしょ」と一つ一つの石を柿の根もとからとりのけました...
壺井栄 「柿の木のある家」
...(昭和十年八月『渋柿』)...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...柿沼も立ち止った...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...乾柿を幾つか煉り合せて...
豊島与志雄 「花子の陳述」
...蜜柑や林檎や柿が美しい色を氾濫さしている...
豊島与志雄 「母親」
...熱い湯に酔ふて熟柿(じゅくし)のやうになつて...
正岡子規 「墨汁一滴」
...畠は広かったが、林檎、柿、すもも等が、あちこちに作ってあった...
室生犀星 「幼年時代」
...木ざはしの柿をグヮンザンと呼んで居る...
柳田國男 「食料名彙」
...そんな野郎は茶人相手の柿右衛門(かきえもん)の所へ行ッちまえ...
吉川英治 「増長天王」
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