...花姿(くわし)柳腰(りうえう)の美人等(びじんら)わらじをはいて水をわたるなど余(よ)が江戸の目には最(いと)珍(めづ)らしく興(きやう)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...花顔柳腰(かゞんりゅうよう)の婦女子も或は羅刹夜叉(らせつやしゃ)となり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...暮山一朶の春の雲緑の鬢を拂ひつゝ落つる小櫛に觸る袖もゆかしゆかりの濃紫羅綺にも堪へぬ柳腰(りうやう)の枝垂(しだり)は同じ花の縁花散りはてし夕空を仰げば星も涙なり...
土井晩翠 「天地有情」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...花顔柳腰明眸皓歯とかといふ美人に共通の資格の外に...
堀口九萬一 「東西ほくろ考」
...一人の柳腰(やなぎごし)の武官が部屋を横切り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...柳腰のオーストリア大使館員と狩りに行こうか熱心に話をしていたとき...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...あれが柳腰いひまんねやろ...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...しかも柳腰と來れば...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...いわゆる撫(な)で肩と柳腰(やなぎごし)とが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...……アア」と金蓮は柳腰をくねらせたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...姿は柳腰(やなぎごし)というやつ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...スラリとした柳腰よ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...柳腰(りゅうよう)もやや曲がってはいる...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...恋風にずんとのばしてしゃんとうけたる柳腰「きゃーッ」前へ歩いて行った女の小提灯が...
吉川英治 「無宿人国記」
...……妙に、いろんな事を訊くようだが、今朝から今までの間に、年のころ二十歳(はたち)ぐらいな、背のすらりとした美(い)い女が、やっぱり旅支度で、ここを通ったのを見かけなかったかい」「ひとり旅のお若い方でございますか」「色が白くって、柳腰...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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