...楊柳に風が吹いて、葉が揺れる音が聞こえた...
...なるべくならば笑って柳に風と受け流すが上乗...
太宰治 「新ハムレット」
...当惑しつつも柳に風と受け流していられた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...いつもこちらの言うことを柳に風のように受け流しているようであった...
近松秋江 「狂乱」
...柳に風と受け流してばかりいて少しも要領を得たことをいってよこさなかったので...
近松秋江 「霜凍る宵」
...柳に風、暖簾に腕押し、そういうのが、いちばん巧妙な作戦らしい...
豊島与志雄 「自由人」
...賢夫人は柳に風と外(そ)らしながら...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...一、梅に鶯(うぐいす)、柳に風、時鳥(ほととぎす)に月、名月に雲、名所には富士、嵐山(あらしやま)、吉野山、これらの趣向の陳腐なるは何人(なんぴと)もこれを知る...
正岡子規 「俳諧大要」
...いつも柳に風とうけ流され...
吉川英治 「私本太平記」
...柳に風である...
吉川英治 「新書太閤記」
...柳に風と横向いているに限る』『ですが父上』幸右衛門は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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