...紙はすぐに青黒く染まる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...塩基性の色素で特別に濃く染まるので...
石原純 「グレゴール・メンデル」
...死人を焼きたる火にて鉄漿をとかせばよく染まると聞いて...
井上円了 「おばけの正体」
...また事実から申しても時雨の降るころに山々の紅葉はだんだんと染まるのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...どう染まる」――これは知っているが...
高見順 「いやな感じ」
...真っ赤と金色に染まるフランダース地方の夕焼けの中にそびえる...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...むこうの船の大帆がパッと紅(くれない)に染まる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...各種の色に染まるというのみでは一向仕方のない話で...
牧野富太郎 「植物記」
...それをハンケチに摺ってみたところが誠によく染まる...
牧野富太郎 「植物記」
...ニュージーランドのマオリ人がクック地峡の赤い懸崖を古酋長の娘の死を嘆いて自ら石片で額を傷(やぶ)った血の染まる所と伝えるなど例多くタイラーの『原始人文篇(プリミチヴ・カルチュル)』一に載せ居る...
南方熊楠 「十二支考」
...火のくににおひいでたれば言ふことの皆恥づかしく頬(ほ)の染まるかな(晶子)年月はどんなにたっても...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それ故自我の罪に染まる機会がないのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その特徴は何色にでもよく染まること...
柳田国男 「木綿以前の事」
...午後の染まるように美しく晴れた青空...
山川方夫 「演技の果て」
...そこで例の一合足らずの硝子燗瓶が傾いて翁の顔がイヨイヨ海老色に染まる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...人間の肺の中まで染まるかのような青い夕風が無数の面(おもて)を吹いた...
吉川英治 「新書太閤記」
...思わずぼうと頬も染まるほど数角(すうかく)の酒をかたむけ合った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そこから滴(したた)り落ちる血しおに袂が染まるほどだった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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