...自然と某処に止まつてしまふ...
芥川龍之介 「トロツコ」
...一(ひと)たび某処(どこそこ)に一大利益が見ゆるとなると...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...某処に頭をやつたとこで...
田中貢太郎 「青い紐」
...これは維新の際に千葉県の某処にあった実話を本(もと)として書いたものである...
田中貢太郎 「餅を喫う」
...おたみは某処のダンサーになっていた...
永井荷風 「ひかげの花」
...わたくしは近年東京市の内外に某処の新公園...
永井荷風 「百花園」
...頃日某処の高等女学校にて余の小説を朗読して生徒に聞かせたる教員ありしが校長父兄倶に之を知るも咎むるものなかりしという...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...某処に於いて見る所...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...某処に会合したその一人は既に斯の如き自白をして...
平出修 「逆徒」
...四 谷風の強力 某処に越前屋と号せし米屋あり...
三木貞一 「初代谷風梶之助」
...妻、夫に白(もう)していわく、わが父の長者、命終に臨める時、宝をもってわれに賜い、今某処にあり、君これを取るべし、と...
南方熊楠 「易の占いして金取り出だしたること」
...某処で蛇どもの集会を開くはず...
南方熊楠 「十二支考」
...房州の某処にて石地蔵の頭を火炙(ひあぶ)りにせしが面白かりし由を記せるなど考え合わすべし...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...「王十一の某処に往くを送る」という題があります...
柳田國男 「名字の話」
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