...狭い空洞(うつろ)の中に籠り切って...
有島武郎 「かんかん虫」
...冬籠りの時はどこを居間にするのだと聽くと...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...歸洛の後は一室に閉籠りて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...云いにくそうに幾度となく口籠りながら切り出すのであった...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...此の城に籠り給うとも...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...ま、あのくらゐな音は何でもないかも知れないけれども、深夜、一室に閉ぢ籠り、カタリと云ふ物音もしない中で、静かに想を練り筆を運ぶ者に取つては、実にあれだけの些細な音でも異様に耳につくのである...
谷崎潤一郎 「文房具漫談」
...その後旅順方面で彼の穴籠りなどもして...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...逗留(とうりゅう)の冬籠りの連中も...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんな山奥の冬籠りへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...激しい非難が籠ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...家にのみ籠り居(をり)しが...
森鴎外 「舞姫」
...宮中にもこの二つの御夜籠りがあったが...
柳田国男 「年中行事覚書」
...御籠りの人々は皆食物をきれいにこしらへ...
柳田國男 「祭のさまざま」
...既報の如く森栖校長はミス黒焦事件以来痛く神経を悩ましていたものの如く三番町の下宿に引籠り...
夢野久作 「少女地獄」
...大掃除のときの畳を叩くような機関銃らしい連音が少し籠り気味に...
横光利一 「旅愁」
...一櫓に五十張りの弩弓手(どきゅうしゅ)がたて籠り...
吉川英治 「三国志」
...自分が夜籠りしていた荼吉尼天堂の縁で語らい合っていた従者どもの恐ろしい企(たく)らみ事が気にかかって...
吉川英治 「私本太平記」
...屋内に引き籠りがちで...
吉川英治 「新書太閤記」
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