...枳の木は竹藪の中に在った...
長塚節 「太十と其犬」
...お六の金をさらつた雪之助は自分の家へ持込むのが不用心と思つたので一と先づ枳殼垣(からたちがき)越しに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...竹から竹を傳はつて枳殼垣(からたちがき)を越え...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...若様の蛇籠のトゲでも枳殻の針でも何本たりとも抜いて進ぜませうほどに……ハツハツハ! 商買妙利...
牧野信一 「ベツコウ蜂」
...森氏は枳園(きゑん)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森枳園の二弟子(ていし)の...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園の「此節」は三年前若くは二年前を謂つたものではなささうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園は此人の入京した時...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...以上は枳園尺牘(せきどく)の註脚である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園は大磯を根拠地として...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園はお召縮緬(めしちりめん)の衣(きもの)を着て...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園が阿部家の古巣に帰るのは易(やす)く...
森鴎外 「渋江抽斎」
...森枳園が躋寿館講師に任ぜられて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...森枳園が記述に与(あずか)ったことは既にいえるが如くである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎は森枳園と同じく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そこで保は森枳園(きえん)に相談した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園はよほど保を愛していたものと見え...
森鴎外 「渋江抽斎」
...寄席(よせ)の手前の枳殻垣(きこくがき)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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