...一萬八千坪の御藥園の中、茯苓(ふくりやう)、肉桂(にくけい)、枳殼(きこく)、山査子(さんざし)、呉茱萸(ごしゆゆ)、川(せんきう)、知母(ちぼ)、人蔘(にんじん)、茴香(ういきやう)、天門冬(てんもんとう)、芥子(からし)、イモント、フナハラ、ジキタリス――幾百千種とも數知れぬ藥草の繁る中を、八幡知らずにさ迷ひ歩いた末、僅かの灯を見付けて、眞黒な建物の中へスルリと滑り込んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...内儀はそんな力がない」「枳殼垣に落ちてゐた櫛(くし)は」「内儀は悧巧な女だ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...わたくしは只※斎(かんさい)詩集に見えてゐる本草経が或は枳園の本草経に似た未定稿本であつたのではなからうかと云ふのみである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森枳園の三人と共に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園の此遊には必ず詩文があつたであらう...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園は単独に弟子入をしたのではなくて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この年に森枳園(きえん)は...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の友森枳園(きえん)が佐々木氏勝(かつ)を娶って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そこで枳園はとりあえず按摩(あんま)をした...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そこで五百は幾たびか枳園と論争したそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...何故(なにゆえ)に枳園が庭(さいてい)の門人として召し出されたかは知らぬが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の森枳園(きえん)における...
森鴎外 「渋江抽斎」
...この詩は維新後森枳園(きえん)が刊行した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...森枳園(きえん)が来て『論語』と『史記』とを借りて帰った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園(きえん)の門下におった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...『真砂新聞』には森枳園(きえん)が共に加盟した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...保は枳園の求(もとめ)に応じて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかしこれは枳園の手書(しゅしょ)ではなくて...
森鴎外 「渋江抽斎」
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