...目も覺むる淺緑の此上(こよ)なく嬉しかつた枳殼垣(からたちがき)も...
石川啄木 「葬列」
......
高浜虚子 「俳句への道」
...外に入るところはないから――」「突き當りの枳殼垣(からたちがき)は潜るか越すか出來ないものかな」「潜るやうな穴はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枳殼垣(からたちがき)の上へ投り出せばいゝ」平次はさう言ひながら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...枳の門の戸を蹴飛ばして這入って来た...
林芙美子 「清貧の書」
...森氏は枳園(きゑん)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...此年枳園は十六歳であつた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」次に森枳園(きゑん)が書いてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」立夫は枳園の字(あざな)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...二月二十三日が森枳園の吉野へ立つ前日だと云つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園の「此節」は三年前若くは二年前を謂つたものではなささうである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...伊沢の門下で枳園楊庵の二人は一双の奇癖家として遇せられていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園が此(かく)の如くにしてしばしば江戸に出たのは...
森鴎外 「渋江抽斎」
...森枳園が躋寿館講師に任ぜられて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎は森枳園と同じく...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園はこの年二月に福山を去って諸国を漫遊し...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳園は音羽(おとわ)洞雲寺(どううんじ)の先塋(せんえい)に葬られたが...
森鴎外 「渋江抽斎」
...枳殻(きこく)の若芽...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
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