...目も覺むる淺緑の此上(こよ)なく嬉しかつた枳殼垣(からたちがき)も...
石川啄木 「葬列」
...この枳殻誤って足にかけたれば取りかえてよと云う人の情もうれし...
寺田寅彦 「東上記」
...「お六小母さんが――」「婆さんがどうしたといふんだ」岩吉は枳殼垣(からたちがき)と建物の間を狹く拔けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「お六小母さんが――」「婆さんがどうしたというんだ」岩吉は枳殻垣(からたちがき)と建物の間を狭く抜けて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...岐支伎妓吉棄枳弃企祇………(甲) 紀記己忌帰幾機基奇綺騎寄貴癸………(乙)などの文字を用いているが...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...此考証は森枳園(きゑん)の手に出でたものらしい...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」欄外に森枳園(きゑん)の樟の大木の考証がある...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...わたくしは渋江抽斎伝に枳園が癸未の年に始て蘭軒に従学したことを言つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...枳園の便面(べんめん)...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...森枳園は毎年友人及弟子を率(ゐ)て江戸の近郊へ採薬に往つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」枳園が方纔(はうざん)江戸を発したのである...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...そこで五百は幾たびか枳園と論争したそうである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...森枳園が躋寿館講師に任ぜられて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その中に枳園、富穀、矢島優善(やすよし)、伊沢徳安(とくあん)などが居合せた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...そこで保は森枳園(きえん)に相談した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...しかしこれは枳園の手書(しゅしょ)ではなくて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...寄席(よせ)の手前の枳殻垣(きこくがき)...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...男女交合の極致を宗教の中に置いた枳尼(だきに)の密教とやらであるそうな」「ほ...
吉川英治 「私本太平記」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??