「枯れ」の意味
枯れる
小説での「枯れ」の使い方
...おんつぁんは枯れかゝつた草が水を得たやうに...
有島武郎 「骨」
...芽が出かかったのもみんな枯れてしまいます」「なるほど」と正造は感に堪えぬ顔をして「この辺もだいぶ毒塚が増えたから...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...老い枯れし老婆の御身に嫌はるゝは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...やつと見つけた寝床の夢も・餅搗く声ばかり聞かされてゐる・いつも尿する草の枯れてゐる・重たいドアあけて誰もゐない十二月廿七日晴...
種田山頭火 「行乞記」
...雑草曰く――もうぢき枯れるんだ...
種田山頭火 「其中日記」
...半分黒くなって枯れしぼんだのもある...
寺田寅彦 「備忘録」
...宅(うち)の庭には何もなくなった霜枯れ時分にここへ来ると生まれかわったようにいい心持ちがする...
寺田寅彦 「丸善と三越」
...池のさゞ波空の虹いみじは脆き世の道をわれはた泣かむ花の蔭其花掃ふ夕風に蝴蝶の宿を音づれて問はん「昨日の夢いかに」春を誘ふて蜂蝶の空のあなたに去るがごと玉釵碎けて星落ちてあはれ芳魂いまいづこ殘るは枯れし花の枝盡きぬは恨み春の雨...
土井晩翠 「天地有情」
...立ち枯れた雑草の中に私は飛びこみ...
豊島与志雄 「紫の壜」
...周圍の十字架に掛けられた花輪どもは悉く褐色に枯れ凋み...
中島敦 「環礁」
...これもやはり生きた木のうら枯れ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...現在でも、千町田を目の前にして、田は赤く枯れ、人の面は憂ひに青ざめてゐるのだ...
長谷川時雨 「河風」
...枯れたおしめが半開きの雨戸にバッタンバッタン当っていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...早くも七月に長い花穂が出でその葉は長く広く冬もなお枯れずに残っている...
牧野富太郎 「植物記」
...私の庭の芝は枯れなければならぬのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...「枯れる木は枯れるか」そうかもしれない...
山本周五郎 「花も刀も」
...そこらはすべて草木も枯れ...
吉川英治 「三国志」
...身なりは痩せても枯れても...
吉川英治 「宮本武蔵」
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