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饗庭篁村 「木曾道中記」
...われわれ同胞の血がしたたる」とか「一将功成って万骨枯る」とか「早稲田を軍閥に売るな」「学生はしっかりしろ」とかと弥次って研究団の発会式も思うように行かなかった...
浅沼稲次郎 「まあまあ居士の弁」
...その枯るゝは、眞に枯るゝに非ず、物質界に屈して、精神界に伸ぶる也...
大町桂月 「飛鳥山遠足」
...今其木を植えて、生いつけば福を得、其木を植えて、枯るれば、福あらず...
高木敏雄 「比較神話学」
...枯草に尚(なお)さま/″\の姿あり高々と枯れ了(おお)せたる芒(すすき)かなもの皆の枯るゝ見に来よ百花園十二月十六日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...冬の日の尚ある力菊残るこの辺は蚕の村か桑枯るる山越えて来たり峠は雪なりし十二月五日 松本浅間温泉たかの湯...
高浜虚子 「六百句」
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種田山頭火 「草木塔」
...野に霜結(むす)んで枯るるごと...
田山花袋 「田舎教師」
...枯るゝものは枯れ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...一将功成って万骨枯る...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...最初蝦夷松椴松の翠(みどり)に秀であるひは白く立枯るゝ峯を過ぎて...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
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富澤赤黄男 「天の狼」
...此頃の天気模様なれば枯るゝ憂なし...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...根壊(やぶ)るればすなわち枯る...
新渡戸稲造 「自警録」
...後ろにも湖水を前にせざるものあらざる草の早くうら枯る同じ時裏磐悌の火山湖地帯にも遊んだが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...髪乱し人来て泣きぬうらがなし豆の巻き髭黄に枯るゝ頃女友達が訴へに来たが...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...私は私の最後の血潮が陛下の足下に枯るゝまで...
牧野信一 「悲しき項羽」
...祇王(ぎおう)ですらも歌うたではないか――萌(も)え出(いず)るも枯るるも同じ野辺の草いずれか秋にあわで果つべき心し給え...
吉川英治 「親鸞」
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