...ここに枝折戸(しおりど)...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...主税が柏家の枝折戸を出たのは...
泉鏡花 「婦系図」
...庭へ通ずる枝折戸(しおりど)には錠前がないのだ」「足跡は」「それは駄目だよ...
江戸川乱歩 「疑惑」
...枝折峠の嶺上から約四時間を要する...
高頭仁兵衛 「平ヶ岳登攀記」
...僕は玄関のわきの枝折戸をあけて...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...庭の枝折戸(しおりど)から...
太宰治 「正義と微笑」
...葡萄棚もあり、枝折戸もあり、何よりも値が安く、六圓五十錢なので、それが嬉しかつた...
太宰治 「當選の日」
...軽い空気草履のやうな足音がして、枝折戸の蔭から、一人の少女が現はれた...
津村信夫 「挿頭花」
...大小(だいしょう)六つの門や枝折戸が出入口を固(かた)めて居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ここの梅の枝を一枝折ったね...
中里介山 「大菩薩峠」
...中庭の枝折(しおり)が内からあいて...
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな大金の入る当てでもあるんで」八五郎は裏へ回ってささやかな枝折戸(しおりど)を押して入ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...姫小松と黒部を矧(は)ぎつけた腰舞良(こしまいら)の枝折戸から根府川の飛石がずっと泉水のほうへつづいている...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...一枝折つてきては宿屋の主人にその名前を訊くやうにしてゐたが...
堀辰雄 「フローラとフォーナ」
...次々の猴が各他の猴の尾を執りて連なり下る重みで枝折れ猴ども一同水に陥った...
南方熊楠 「十二支考」
...一枝折らせてお持ちするがいい...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...小さい枝折戸(しおりど)のあるのをあけてはいって...
森鴎外 「阿部一族」
...庭越しの枝折戸(しおりど)のほうへ...
吉川英治 「新書太閤記」
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