...かるが故に革命後の統一戦争が何時果つべしとも見えなかったのは自然である...
石原莞爾 「戦争史大観」
...天地のあらゆる光も消え果つる思ひであつた...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...卑しみ果つることつゆなかりき...
トゥルゲニエフ Ivan Tourguenieff 上田敏訳 「一僧」
...歡呼の聲はしばし果つべしとも思はれる程であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...縦(たと)いみずからが手にかけずともいかで遁(のが)れ果つべきぞ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...往来(ゆきき)に果つるおん旅や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...平和は民族の種の絶え果つる時...
永井壮吉 「冬日の窓」
...足の疲れ果つる時を待つよりほかに...
中里介山 「大菩薩峠」
...こえ果つることもあらぬを...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...口縄の朽ち果つるまでかくてあらんと思い定めたるに...
夏目漱石 「薤露行」
...レオニの村落果つるあたりに来ぬ...
森鴎外 「うたかたの記」
...その果つるところに旧(ふ)りたる石門あり...
森鴎外 「文づかひ」
...身すでに老い朽ちていつ果つべしとも知れず...
山本周五郎 「日本婦道記」
...何時(いつ)果つべしとも思はれず...
夢野久作 「白くれない」
...つひにかく沈み果つべき報(むく)いあらば上なき身とはなに生れけむこうした獄中の詠(えい)もある...
吉川英治 「私本太平記」
...祇王(ぎおう)ですらも歌うたではないか――萌(も)え出(いず)るも枯るるも同じ野辺の草いずれか秋にあわで果つべき心し給え...
吉川英治 「親鸞」
...いずれか秋にあわで果つべきじゃ...
吉川英治 「親鸞」
...永劫(えいごう)の闇にやわかこのままに溺れ果つべき...
吉川英治 「親鸞」
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