...「おいおい、芸州広島の大守、四十二万六千石、浅野様のお下屋敷へ、俺(おい)らのお伴(とも)をして行く者はねえかな」籠抜けの伊八は、商売道具の長さが六尺、口が一尺余りの籠を、右の小腕にかかえ込んで、誰をあてともなくこう言い出すと、「芸州広島の大守、四十二万六千石、有難え、そいつは俺(おい)らが行こう」横になって寝ていた丹波の国から生捕りました荒熊が答えると、「お前じゃあ駄目だ」籠抜けの伊八は、言下に荒熊を忌避しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸州広島の大守も...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸州広島四十二万石の浅野長勲(ながこと)公と...
野村胡堂 「胡堂百話」
...同じ芸州の浪人砧(きぬた)右之助――」「…………」平次の話の行届くのにお秀もさすがに胆(きも)を潰(つぶ)した様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...役柄で預かっている芸州城の絵図面を盗み出し...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芸州(げいしゅう)仁方(にがた)から来て居た書生...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...青山の穏田(おんでん)と云う処に呉黄石(くれこうせき)と云う芸州(げいしゅう)の医者があって...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...二人(ふたり)連れで霞ヶ関の芸州(げいしゅう)の屋敷に監禁されて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...幸い芸州の屋敷に懇意(こんい)な医者が居るから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...たしかこの時の感賞に芸州を貰ったかと記憶している...
柳田國男 「名字の話」
...芸州はひと揉(も)みに潰されている」周防は自分の膝へ眼をおとし...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...芸州(げいしゅう)吉田の兵を満載して...
吉川英治 「黒田如水」
...すなわち毛利軍の独壇場(どくだんじょう)ともいうべき瀬戸内(せとうち)の海上権にものをいわせて中国沿岸は元より大坂から芸州(げいしゅう)にわたる間には...
吉川英治 「黒田如水」
...郡山城の芸州毛利家の基礎をなした最初の人が...
吉川英治 「私本太平記」
...芸州へ帰るようにすすめたがよい」といった...
吉川英治 「新書太閤記」
...芸州侯へ御合力を願いにやった使者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...×芸州の城下には...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
...また芸州様もこんどは……」凩(こがらし)でも打(ぶ)つかったように...
吉川英治 「松のや露八」
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