...「そちはどこで産(うま)れたな?」「芸州(げいしゅう)広島(ひろしま)の御城下(ごじょうか)でございます...
芥川龍之介 「古千屋」
...余が先年芸州漫遊中に聞いたことがある...
井上円了 「おばけの正体」
...芸州より四国に渡り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...「何しろ、芸州広島の大守、四十二万六千石、浅野様のお下屋敷から、俺らの芸をお名ざしで御贔屓(ごひいき)だ、籠抜け一枚でも曲(きょく)がねえと思うから、誰かこの仲間にお相伴(しょうばん)をさせてやりてえと思うんだが、いずれを見ても道楽寺育ちだ、荒熊でいけず、阿房陀羅でいけず、そうかと言って縄衣裳の親方や、仮声使(こわいろづか)いの兄貴でも納まらねえ、なんとか工夫はあるめえかな」籠抜けの伊八は、なおそこにゴロゴロしている芸人どもを物色すると、「それじゃあ、紅(べに)かんさんにお頼ん申したらよかろう」「なるほど」紅かんさんと言い出すものがあって、籠抜けの伊八がなるほどと首を捻(ひね)ったが、「紅かんさんなら申し分はねえけれど、紅かんさんは聞いてくれめえよ、あの人はこちとら仲間のお大名だから」「そりゃそうだろう...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸州広島の大守も...
中里介山 「大菩薩峠」
...芸州と防州の沖を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...同じ芸州の浪人砧(きぬた)右之助――」「…………」平次の話の行届くのにお秀もさすがに胆(きも)を潰(つぶ)した様子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...長の暇(いとま)になって芸州を退散...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二人(ふたり)連れで霞ヶ関の芸州(げいしゅう)の屋敷に監禁されて居る...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...幸い芸州の屋敷に懇意(こんい)な医者が居るから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...たしかこの時の感賞に芸州を貰ったかと記憶している...
柳田國男 「名字の話」
...芸州の書物と人に呼せ申度念願に御坐候と...
山路愛山 「頼襄を論ず」
...あらためて芸州(げいしゅう)吉田城へ質子(ひとじち)を入れられよ...
吉川英治 「黒田如水」
...芸州(げいしゅう)を去った光秀は...
吉川英治 「新書太閤記」
...海路芸州へ行くよりは至難中の至難といわねばならない...
吉川英治 「新書太閤記」
...疾(と)くに芸州(げいしゅう)へ行き着いて...
吉川英治 「新書太閤記」
...芸州侯へ御合力を願いにやった使者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...――以来芸州の福島正則(まさのり)...
吉川英治 「柳生月影抄」
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