...時々来る年少技術家にて...
石井研堂 「元日の釣」
...この行事には、貞之助と悦子とは仕事や学校の方の都合で欠席したことがあるけれども、幸子、雪子、妙子の三姉妹の顔が揃(そろ)わなかったことは一度もなく、幸子としては、散る花を惜しむと共に、妹たちの娘時代を惜しむ心も加わっていたので、来る年毎に、口にこそ出さね、少くとも雪子と一緒に花を見るのは、今年が最後ではあるまいかと思い思いした...
谷崎潤一郎 「細雪」
...来る年も来る年も...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...来る年からは都に出かけようかと思っていた...
豊島与志雄 「秋の幻」
...来る年も来る年も...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...老の身には若き人のやうに来る年の春を待つ余裕がない...
永井壮吉 「冬日の窓」
...来る年の受験日は四ヶ月のむかふにあつた...
中原中也 「我が生活」
...来る年も来る年も待ち侘(と)ったが...
久生十蘭 「生霊」
...私は来る年も来る年も...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...丁度すべてに変化の来る年頃にあったお関は種々の生理上の動揺と共に段々川を流されて行く砂の様に気付かない内に性質を変えられて来て居た...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...後から来る年代はつねに前の年代を解きくずしてゆく...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...伏(ふ)せ馬(二月初午(はつうま))二月初午が早く来る年は警戒する...
柳田国男 「年中行事覚書」
...ここへ帰って来る年寄たちが...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...飢饉の来る年におよそ週期があるのです...
山本周五郎 「日本婦道記」
...あしたからの来る年は...
吉川英治 「私本太平記」
...参詣にのぼって来る年よりや村の女たちも...
吉川英治 「新書太閤記」
...いやしくも天日の下(もと)に、剣槍を振舞い、人血を地にながす業(わざ)が、かりそめにも私業であってよかろうか」と、日頃の思いを述べ、「しかも筑前守は、また来る年にも、各の血ぶるいを励まし、いよいよ剣槍を研(と)ぐべしと叱咤するだろう...
吉川英治 「新書太閤記」
...来る年々の夏は、なるほど暑いものではあったが、しかし紺碧(こんぺき)の大穹(おおぞら)と、純白な雲の峰と、身軽な生活とから、私の好きな気候であった筈なのだが――...
蘭郁二郎 「腐った蜉蝣」
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