...二人の目は期せずして其一疋の螢の後を追うた...
石川啄木 「鳥影」
...螢や疝気の虫を啼(な)いてみせることもございます...
岩野泡鳴 「猫八」
......
上村松園 「画筆に生きる五十年」
...美人を主にしたので云ふまでもなくこの図は美人が蚊帳を吊りかけて居る処へ夕風に吹き込まれてフイと螢が飛び込んだのを...
上村松園 「螢」
...螢の水にあるが如し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...后(のち)四五町川下に光りある物螢火(けいくわ)の如し...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...樹明君が袖に螢を一匹つけて来た...
種田山頭火 「行乞記」
...螢の里...
田山花袋 「道綱の母」
...螢を叩き落す笹と...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...夜中螢澤へ通ふ現場を見たわけではないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ああ故郷にあればいのち青ざめ手にも秋くさの香華おとろへ青らみ肢體に螢を點じひねもす墓石にいたみ感ず...
萩原朔太郎 「蝶を夢む」
...螢來(こ)い山吹來い...
三島霜川 「水郷」
...けれども螢に浮(うか)されて...
三島霜川 「水郷」
...自分は何(ど)の位其處らを駈(かけ)ずり廻ツたか、また何(ど)の道を何(ど)うして來たか知らぬが、兎に角もう螢籠(ほたるかご)には、螢が、恰(ちよう)ど寶玉のやうに鮮麗な光を放ツてゐる...
三島霜川 「水郷」
...螢の薄光で、微(ほのか)に見える其の姿は、何樣(どん)なに薄氣味(うすぎみ)惡く見えたろう...
三島霜川 「水郷」
...ぱつと明るくなつて億萬の螢烏賊の火を一ぺんに化石させて...
宮沢賢治 「銀河鐵道の夜」
...夏は螢(ほたる)...
吉川英治 「江戸三国志」
...縁日で買つた螢を放しておくと...
吉川英治 「折々の記」
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