...少時(しばらく)の後茶店を出て来しなに...
芥川龍之介 「トロツコ」
...少時(しばらく)の後(のち)茶店を出て来しなに...
芥川龍之介 「トロッコ」
...従って私の心の働きは二つの極の間を往来しなければならない...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...シーボルトが若し渡来しなかったら...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...その頃から私とは段々疎遠となって余り往来しなくなったゆえ...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...筆を執りて文を草することも出来しなり...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...絶交したのではないけれどもなるべく往き来しないように話合いを附けたのである...
谷崎潤一郎 「細雪」
...時節が到来しなければ何事も実現するものではない...
種田山頭火 「『鉢の子』から『其中庵』まで」
...これら国学派尊王論に由来しないで...
服部之総 「尊攘戦略史」
...大(おほ)愉快の最中(もなか)へ正太の飛込み来しなるに...
樋口一葉 「たけくらべ」
...印象に由来しない観念はあり得ない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...この台湾産の刺竹は植物学上にては新しき品にしてその学名の如きは発見後始めて出来しなり...
牧野富太郎 「植物記」
...ただ余が先に余り些細なる事を誤謬(ごびゅう)といひし故にこの攻撃も出で来しなればそれらは取り消すべし...
正岡子規 「墨汁一滴」
...この名あるより鼠の嫁入りという諺は出で来しなるべし...
南方熊楠 「十二支考」
...茶山は頼杏坪(きやうへい)が江戸に往来しなくなつたり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...用ありげに茶の間と厨の間を往き来しながら居間の気配に聞き耳を立てている様子であった...
矢田津世子 「父」
...千久馬とはあまり往来しないほうがいい」第二は足を停めて振返った...
山本周五郎 「はたし状」
...今日まで幾多の戦場を往来しながら...
吉川英治 「三国志」
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