...――その外愉快なるべき話題が...
芥川龍之介 「秋」
...蔵前(くらまへ)――その外(ほか)何処(どこ)でも差支(さしつか)へない...
芥川龍之介 「野人生計事」
...また、その外に、元素の週期性は、実はこのような原子量によるのではなく、原子の構造の上から定められる原子番号という数に依るのであることも今ではわかって来たのですが、メンデレーエフの時代にはそれらは全く知られていなかったのですから、彼が原子量に基づいてこの週期性を見つけ出したのは、確かにすぐれた卓見であったのですし、また最初にも述べましたように、それが新しい元素の発見や原子構造の理論をつくってゆく上にも、大いに役立ったのでした...
石原純 「メンデレーエフ」
...中(なか)にも阿蘇(あそ)はその外輪山(がいりんざん)の雄大(ゆうだい)なことに於(おい)て世界第一(せかいだいゝち)といはれてゐる...
今村明恒 「火山の話」
...その外に、雪子の両親がいた...
海野十三 「四次元漂流」
...その外どこかへ行ったが...
オシップ・ディモフ Ossip Dymoff 森鴎外訳 「襟」
...お心持ちのいいお部屋に持ち込みましたのは誠に……」「その外套と傘をこちらへ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 加藤朝鳥訳 「橙の種五粒」
...然しその外界の快活が却って私の心を重苦しく圧えつけた...
豊島与志雄 「運命のままに」
...その外綿繰りといって...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...客の好みを察しる事――その外...
直木三十五 「大阪を歩く」
...その外には、牧草風な雑草が少しあるくらいで、一面に荒れ果てた土地である...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...その外にも極微量の含有物がとんでもなく大きい影響を生ずることがあって...
中谷宇吉郎 「清々しさの研究の話」
...その外に鉄の粉も混じてあるという話も聞いたことがあるが...
中谷宇吉郎 「線香花火」
......
樋口一葉 「別れ霜」
...その外ワシリは、土地のものと契約して、草を苅らせて貰つた...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...その外(ほか)は手職をする男なんぞの住いであった...
森鴎外 「雁」
...その外、都にて園に植うる滝菜(たきな)、水引草(みづひきそう)など皆野生す...
森鴎外 「みちの記」
...お客は断りもなくその外形相応にアカとかブチとか呼んでしまう...
柳田國男 「地名の研究」
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