...豊雄の家でも喜んで約束をしたので...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...正直に約束守るつもりで...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...ほとんど全部は結束してしまって...
コナンドイル 三上於莵吉訳 「グロリア・スコット号」
...音楽会に約束したこと...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...約束はしたけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...眼(め)の前(まへ)にある百合の束(たば)を取り上(あ)げて...
夏目漱石 「それから」
...あらわな白い腕(かいな)の傍に放り出された一束(ひとたば)の書物(かきもの)に気を付けた...
夏目漱石 「道草」
...君は篋底(きょうてい)を探りて一束の草稿を持ち来りて...
西田幾多郎 「我が子の死」
...これも只(ただ)の酒をしたたかに呷(あお)って艪(ろ)を押す手も覚束なくなった船頭の直助と二人...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...駐在所などではいい加減なことを言って口約束だけはしても...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...検束のない四大の...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...相手の岡村八束は...
山本周五郎 「竹柏記」
...大三郎さまがそうお約束して下さっただけで...
山本周五郎 「日本婦道記」
...この娘等は昔のピイザンスの皇后のやうに耳の上へ編髮を圓く束ねて...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...鹿野山(かのうざん)で顔をそろえる約束のあること...
吉川英治 「江戸三国志」
...伊勢の神官藤波家へ光子を娶(めあわ)す約束がしてあったので...
吉川英治 「剣難女難」
...「ま、も少し歩こう」「歩くのはかまわないけど」「くたびれたか」「いいえ」肩が痛むとみえ、お通は、時々、右の肩から左の肩へ、杖をかえて、「誰にも会いませんね」「きょうは、どじょう髯(ひげ)の大将、一日寺にいなかったから、山狩の者を、残らず里へ引き揚げて、約束の三日を、見物している肚だろうよ」「いったい、沢庵さんは、あんなことをいっちまって、どうして武蔵(たけぞう)さんを捕まえますか」「出て来るよ、そのうちに」「出て来たって、あの人は、平常(ふだん)でもとても強い男です...
吉川英治 「宮本武蔵」
...釘を外(はず)れた火縄の束が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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