...杞憂(きゆう)と云えば杞憂である...
芥川龍之介 「忠義」
...だがそれは杞憂(きゆう)にすぎなかった...
海野十三 「柿色の紙風船」
...あっちで何か間違いでもあったんじゃないかしら」二人の心配は果たして杞憂(きゆう)であったろうか...
海野十三 「地球発狂事件」
...耕(たがやし)の鍬(くわ)かたげつつ訪(と)ひよりぬ五月八日 杞陽...
高浜虚子 「六百句」
...そんな事を心配するのは全く杞憂に過ぎない...
戸川秋骨 「翻訳製造株式会社」
...処で吾々はそのような主張又は杞憂を防ぐために...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...広田首相につめよった某ブルジョア議員の心配は杞憂に他ならない...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...己のかう思つたのが決して杞憂(きいう)でないと云ふ事が間もなく証明せられた...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...」「先見がそのまま杞憂になることだってありましょう...
豊島与志雄 「椿の花の赤」
...大きな枸杞(くこ)の下垂(しだ)れ枝が...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...陳杞世家の末には人民に功徳の有つた人の末孫が或は帝王となり或は大諸侯となつたのであつて...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...本尊が無いと心配した最初の杞憂(きゆう)もどこへやら...
中里介山 「大菩薩峠」
......
仁科芳雄 「日本再建と科學」
...第一に枸杞(くこ)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外人墓地と隣りあわせた天主教墓地の低い枸杞(くこ)の生垣の中に...
久生十蘭 「だいこん」
...ところがそういうわたしの解釈は杞憂(きゆう)にすぎなかったことがすぐにわかりました...
火野葦平 「人魚」
...どうやら杞憂(きいう)にすぎなかつたとも考へて見なければならなかつた...
平出修 「計畫」
...杞憂(きゆう)のひとつにしていたところである...
吉川英治 「新書太閤記」
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