...『杞の国にある男があった...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかもその杞憂は十分にある」正造はまたそういって胸底の憂を語らずにはいられなかった...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...少くともその杞憂はうすれたと正造は思った...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...近日杞陽先生にお願ひして...
高浜虚子 「椿子物語」
...杞陽招宴...
高浜虚子 「六百句」
...所が澄子の杞憂は...
豊島与志雄 「変な男」
...陳杞世家の末には人民に功徳の有つた人の末孫が或は帝王となり或は大諸侯となつたのであつて...
内藤湖南 「尚書稽疑」
...昔の杞国(きこく)の人が憂えたと同じように...
中里介山 「大菩薩峠」
...もっともこれが私の杞憂に終れば...
中谷宇吉郎 「北海道開発に消えた八百億円」
...どうやら杞憂(きいう)にすぎなかつたとも考へて見なければならなかつた...
平出修 「計畫」
...その軟弱なること杞柳(きりゅう)の如く...
福沢諭吉 「学問の独立」
...それは馬鹿気た程つまらぬ杞憂に終った...
細井和喜蔵 「女給」
...私の杞憂は一掃された...
堀辰雄 「馬車を待つ間」
...願はくは之は自分の杞憂であつて呉れゝばいゝが...
宮原晃一郎 「愛人と厭人」
...その底なしの凡情ぶりを杞憂(きゆう)するにちがいなかった...
吉川英治 「私本太平記」
...果たして単なる杞憂ではすまなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...今は杞憂(きゆう)に抱く者がなかろう...
吉川英治 「源頼朝」
...在来の漠然とした杞憂が裏づけられるに十分であったであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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