...今吾々が話ししてゐる此の杜松の木蔭の処には...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...地に這う杜松(ジューニパー)は実の多い花環で地面をおおう...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...松や杜松(ひば)に交(まじ)って...
徳田秋声 「黴」
...杜松(としょう)の甘(あま)い香気(かおり)を嚊(か)ぐと...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...あの杜松(としょう)の根元(ねもと)へ埋(う)めて下(くだ)さいね...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...「杜松(ねず)の樹(き)の」と歌(うた)うと...
グリム 中島孤島訳 「杜松の樹」
...杜松は檐(のき)の蔭になった濡縁の近くに浅く坐って庭を見ていたが...
久生十蘭 「野萩」
...なにか面白い話があって?」杜松は身体をはずませながら...
久生十蘭 「野萩」
...安と向きあって食事をしている杜松の顔のなかにも...
久生十蘭 「野萩」
...マルセーユへおいでになったことはございませんでしたか」杜松は指を折ってかぞえながら...
久生十蘭 「野萩」
...うらうらとした杜松の後姿が見えていた...
久生十蘭 「野萩」
...なにも巴里へなんか出かけて行くことはなかった」野萩の花の下に立っている杜松の後姿を...
久生十蘭 「野萩」
...利吉雄(りきお)さん」「あのひとのお嬢さんの杜松子(ねずこ)さんと巴里でおなじキャンプにいたんだが...
久生十蘭 「ユモレスク」
...十分ほどしたらそちらへ行くから」三杜松子という娘の顔を滋子はあっけにとられてながめながら...
久生十蘭 「ユモレスク」
...杜松子が坐っているあたりはいっそう蔭が深くなり...
久生十蘭 「ユモレスク」
...「杜松子さんって...
久生十蘭 「ユモレスク」
...やすは茶碗を手に持ったまま杜松子のほうへ向きかえて...
久生十蘭 「ユモレスク」
...女中がまた電話をいいにきたので滋子が電話へ出てしばらくして帰ってくると、杜松子がいない...
久生十蘭 「ユモレスク」
便利!手書き漢字入力検索