...彼女は自分の部屋の壁に朱泥を塗った...
...この陶器は朱泥と青釉が施されている...
...朱泥を混ぜると、色が濃くなっていく...
...この作品は朱泥を使って細かい装飾が施されている...
...朱泥で書かれた墨跡が発見された...
...朱泥のような丸焼きの鶏が...
芥川龍之介 「上海游記」
...朱泥を以て赤く塗り上げ...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...かつては寒夜客来テ茶当ツレ酒ニ竹湯沸テ火初メテ紅ナリ〔寒夜(かんや)に客(きゃく)来(きた)りて茶を酒に当(あ)つ竹(ちくろ)に湯(ゆ)沸(わ)きて火(ひ)初(はじめ)て紅(くれない)なり〕といへる杜小山(としょうざん)が絶句(ぜっく)なぞ口ずさみて殊更煎茶(せんちゃ)のにがきを好みし朱泥(しゅでい)の茶(さへい)...
永井荷風 「矢はずぐさ」
...別便で朱泥(しゅでい)を少々送ったから...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...「朱泥は呈上可仕候(つかまつるべくそうろう)唐墨の方は進呈致兼候(いたしかねそうろう)間(あいだ)存分(ぞんぶん)御(ご)試用の後御返送を願上候(ねがいあげそうろう)」というのである...
中谷宇吉郎 「南画を描く話」
...朱泥(しゅでい)の急須(きゅうす)から...
夏目漱石 「草枕」
...しばらく自分の手にした朱泥(しゆでい)の鉢(はち)と...
夏目漱石 「變な音」
...あゝ左樣(さう)かと云つたなり朱泥の鉢を拭いてゐた...
夏目漱石 「變な音」
...其前(そのまへ)に朱泥(しゆでい)の色(いろ)をした拙(せつ)な花活(はないけ)が飾(かざ)つてある...
夏目漱石 「門」
...大将隅の方に朱泥(しゅでい)を練りかためた人形のようにかたくなっていらあね……」三人は思わず哄然(こうぜん)と笑い出した...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...近来煎茶家ノ好古癖有ル者、皆朱泥ヲ品賞シ、其ノ形ヲ論ズル極メテ喧シ...
※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]上漁史 「好古小言」
...蝦蟇出(がまで)という朱泥(しゅでい)の急須(きゅうす)がある...
森鴎外 「カズイスチカ」
...朱泥(しゅでい)で煎茶器(せんちゃき)を作りますが...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...支那鉢の朱泥(しゅでい)のいろまでが...
吉川英治 「私本太平記」
...朱泥(しゅでい)のように顔を染めていたし...
吉川英治 「親鸞」
...朱泥(あけ)で描いた魔神のような弁円の顔をじろと眺め...
吉川英治 「親鸞」
...生乾(なまがわ)きの朱泥のうえに...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...幅(ふく)の紙質が古くても朱泥がどうでも...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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