...私は本質的には熱心なる平和主義者である...
伊丹万作 「戦争責任者の問題」
...疑もなく死復活せる生を本質的に喜あるものたらしめる筈(はず)である...
田辺元 「メメント モリ」
...少なくもある点までは新聞の社会記事というもの自身に本質的に内在する元来無理な要求から来る自然の結果であるかもしれない...
寺田寅彦 「ニュース映画と新聞記事」
...またいろいろの「主張」がいったい本質的にどこがちがうのかわからないような場合もかなりあるように思われる...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...本質的に高い仕事と本質的に低い仕事とを甄別するのは...
戸坂潤 「所謂批評の「科学性」についての考察」
...特に熊沢氏のようにその仕事の意図が吾々と本質的に一致している時には...
戸坂潤 「読書法」
...その「問の構造」が本質的に関連している...
中井正一 「スポーツの美的要素」
...日本駄右衞門、雲切仁左衞門、鼠小僧、神道徳次郎、曰(いは)く某曰く某と、幕末の世界では、芝居と講釋の英雄にさへなつてしまひましたが、本質的には、百兩盜んで十兩惠(めぐ)む程度で、今日の税金よりは、餘つ程安い冥加(みやうが)金で、市民達のヒロイズムを滿足させたわけです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私はこの日記の本質的にもつてゐる好いもの...
堀辰雄 「七つの手紙」
...そしてこれを促進するあらゆる制度は本質的に悪制度であり不得策である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...問題の国の輸出貨物はまもなく本質的に利潤を減少せしめる価格へと下落しなければならず...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...もし単なる商業国の輸出が外国競争によって本質的に減少するならば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...緩やかに読むということは本質的には繰り返して読むということである...
三木清 「如何に読書すべきか」
...第二にこの唯物論は本質的に實踐的である...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...本質的にはある零落と呼び得る方向へ向って行く性質を帯びたものであった...
宮本百合子 「「或る女」についてのノート」
...本質的にはなんの責任もとれない...
山川方夫 「愛のごとく」
...なぜなら何ら吉重の画と武蔵の画とは本質的に影響が見えないからである...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...山地の向こうの領域が既に目にし横断してきた地とは本質的に異なると考える理由が皆無だったとしてもその点に変わりはなかった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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