...更に本質的なものだとは思はなかつたが...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...そうした分類を必要とするような新しい学問意識がこの分類の本質的な動機なのである...
戸坂潤 「科学論」
...又大して本質的な問題に食い入るものではないだろう...
戸坂潤 「社大党はファッショ化したか?」
...文学の本質的な作用を読者の数量によって測定しようとする...
豊島与志雄 「異邦人の意欲」
...職分や技術や調和や諧調(かいちょう)の本質的な差異を見てとるだろう...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...換言するなら一般大衆自身の問題といった本質的な問題を文学に求めようとはせず...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...詳説すれば、楽典的形式に於ける符合でなくして、楽典の背後にある音楽の根本原理――音の関係に於ける美の根本法則――と、或る本質的なる、*大体に於ける一致があるべき筈だ...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...これはたしかに最も本質的な点である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...本質的な悪影響を与えることなくして...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...ゲーテの精神とシラーのそれとの間には或る本質的な相違があつた筈である...
三木清 「ゲーテに於ける自然と歴史」
...かかる御同朋御同行主義は浄土真宗の本質的な特徴であり...
三木清 「親鸞」
...宗教は人間の本質的なる規定を人間から引離してそれを獨立なる本質として神化する...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...發展といふことはこの場合その本質的な内容に於て何よりも「生長」Wachstum といふことを意味してゐる...
三木清 「歴史哲學」
...本質的な聯關があるのではない...
三木清 「歴史哲學」
...むしろ本質的な部分がうずめられている...
宮本百合子 「「現代日本小説大系」刊行委員会への希望」
...自身のうちにあるそれ以前の教養の重圧で(後年はたしかに重圧的なものとなって出ている)生活の本質的な成長を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...工藝の美の最も本質的な表示があると...
柳宗悦 「工藝の道」
...私たちは本質的な美をそこに見出したのであって...
柳宗悦 「民藝四十年」
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