...善人と惡人との間に隨分本質的な境界を劃することも亦出來る筈である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...この仕事の本質的な部分はつけ加えることではなく...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...このようにしてイデオロギーの云わば本質的な契機と歴史的な形態とを媒介することが...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...即ち凡ゆる物質に本質的なる牽引は虚空間を通じての直接なる作用である...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...本質的なものだけを抽き出すことによって...
戸坂潤 「科学方法論」
...凡ゆる本質的な点に於て(なぜなら技術の本質は技術の歴史的発達に於て直接に現われる筈だったから)...
戸坂潤 「技術の哲学」
...このフィロロギー現象と精神病理現象との間にはあまり本質的な距離があるものではない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...だがここに一つの本質的な問題へのヒッカカリが存する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...然しその芸術としての本質的な進歩を...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...自分が自分を見ると云う本質的な視覚が出現する時...
中井正一 「生きている空間」
...しかし土地の改良という最も本質的な永久的な富の源泉に対しては極めて著しい影響を及ぼすものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...それは形を作るといふ生命に内的な本質的な作用に屬してゐる...
三木清 「人生論ノート」
...形を作るという生命に本質的な作用は生命に内在する超越的傾向を示している...
三木清 「人生論ノート」
...前者が後者にとつて本質的な時間の概念と最も内面的につながつてゐるところにも見られる...
三木清 「歴史哲學」
...各自の本質的なものだと思わずにはいられません...
宮本百合子 「偶感一語」
...何の特権もなければ真の本質的な優れたところも持たず...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真意は本質的なものに帰れという意味である...
柳宗悦 「工藝の道」
...そこには人間が長い歴史中に築き上げた本質的な美の...
柳宗悦 「民藝四十年」
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