...また本質的な線の力強さを味い得るように...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...本質的な育ちのいやしさがある...
太宰治 「パンドラの匣」
...いつのまにか映画と実際との二つの世界の間を遠く隔てる本質的な差違を忘れてしまっているのである...
寺田寅彦 「映画の世界像」
...この二つのものの区別はかなりに本質的なものである...
寺田寅彦 「地震雑感」
...イデオロギーの二つの本質的な契機としては...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...「本質的な第一(技術そのもの)こそが切実に我々には迫るべきものである」という判り切った一般的命題を以て...
戸坂潤 「技術の哲学」
...問題はこの「本質的な外見」を如何に本質的に処理するかという手段に関わる...
戸坂潤 「技術の哲学」
...夫はこの文学にとって本質的な内容となることが出来る筈のものなのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...日本文化とギリシア文化との本質的な同一性とは云わないまでも...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...歴史と文学との本質的な一面を説明するものであろう...
豊島与志雄 「長篇小説私見」
...そこに本質的な違いがある...
中谷宇吉郎 「六三制を活かす道」
...しかも文學の或る本質的な一點で...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の追憶」
...だがもつと本質的な原因は...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...この極めて本質的な点に注意すれば...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...形を作るという生命に本質的な作用は生命に内在する超越的傾向を示している...
三木清 「人生論ノート」
...その間の本質的な差異が認識され得るのは...
三木清 「歴史哲學」
...文学の本質的なものを発展させるに夥しい錯誤もしていますが...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そうすれば人の動作にとって本質的な(と人形使いが直観する)契機のみが残されてくることになる...
和辻哲郎 「文楽座の人形芝居」
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