...私はまず自然現象における一つの本質的な関係について注意を喚び起すことを適切と考える...
石原純 「社会事情と科学的精神」
...この二つのものの区別はかなりに本質的なものである...
寺田寅彦 「地震雑感」
...そこに言語における副次的なものと本質的なもの...
時枝誠記 「国語学と国語教育との交渉」
...絶対的な本質的な区別は形而上学に陥るものであった...
戸坂潤 「辞典」
...説明されるべき事実そのものに本質的な直観像と考えられる時...
戸坂潤 「辞典」
...ブルジョア・ジャーナリズムの束縛を脱するということが本質的な意義をもつのだけれども...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...問題はもっと根本的なもっと本質的な点に横たわっている...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...だがここに一つの本質的な問題へのヒッカカリが存する...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...戯曲の芸術としての本質的な進歩は...
豊島与志雄 「舞台のイメージ」
...文学の本質的なものが生動し続けていないであろうか...
豊島与志雄 「文学への実感について」
...他にもっと本質的な深い意味があるからである...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...吾々が人口実測をやってみた二〇年間にこれらの比率にかくも本質的な変動を惹起したと同一の原因は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...時々起る凶年は平均価格に本質的な影響を与え...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自身のうちにあるそれ以前の教養の重圧で(後年はたしかに重圧的なものとなって出ている)生活の本質的な成長を...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...一方のいやさをなくしようとして、もっと本質的な、時間の経過によって消されない生活の結実を喪っては大変だという考えからだけ、どうやらやっと肚(はら)をきめるのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...而も最も本質的なところをドンドン歳月とともに蚕食してして(ママ)ゆくものなのね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...お前は実在的本質的な醜さを十分に持っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...もし私の見方に何か本質的な基礎があり得るなら...
柳宗悦 「工藝の道」
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