...あの本能的なすばやい判断力の点では...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...彼女も亦(また)人並みに――或ひはそれ以上に本能的な母性愛をもつてゐた...
徳田秋声 「チビの魂」
...新聞乃至ニュースを本能的な好奇心やセンセーション又は反抗意識から説明することは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...本能的な段階から社会認識にまで歩を進めることを避け得ないということだ...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...半ばは本能的な肉慾から...
豊島与志雄 「子を奪う」
...本能的な動作で、もってる品物を隠そうとした...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...服装(みなり)には大して気をつけていなかった――胸の開いた上着、不足がちなボタン、すり切れた汚ない靴(くつ)、おさんどんじみた様子――けれど、その若々しい優美さ、物やさしさ、本能的な愛敬、などで人の心をひいていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そして本能的な策略によって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...この突飛な連想……というよりも寧ろ本能的な印象は...
豊島与志雄 「道化役」
...生き物のすべてがもつ・優者に対する本能的な畏敬(いけい)...
中島敦 「悟浄歎異」
...「全て本能乃至本能的なるものは...
中原中也 「その頃の生活」
...人の本能的なる感性や情緒に訴へるものなのである...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...或はまたこれは日本の民族性による本能的な政治趣味であらうか――しかし確かに云へることは...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...彼女は子供を産むことに女性的な本能的な喜びを感じながら...
北條民雄 「癩を病む青年達」
...本能的な羞恥(しゅうち)であろう...
山本周五郎 「いさましい話」
...……すこしの遅疑も躊躇もせずにグングン突き進んで来る傲慢なその態度に対する本能的な反抗心が...
夢野久作 「線路」
...それだけに本能的な涙と...
吉川英治 「新書太閤記」
...本能的な恐怖に囚(とら)われる最初の瞬間を指示して...
和辻哲郎 「地異印象記」
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