...]6.どんな女でも生れながらの本能的な淑徳を備へてゐるもので...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...――あきらめを知らぬ、本能的な女性は、つねに悲劇を起します...
太宰治 「ろまん燈籠」
...もっと深い本能的な起源があるのではないかという気がする...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...単に日本軍部の衝動的な本能的な盲目活動だなどと考えることは...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...一種の本能的な嫌気(いやけ)を覚えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...殆んど本能的な自然なものに見える...
豊島与志雄 「裸木」
...十内の本能的な反応はそれを語るようである...
豊島与志雄 「広場のベンチ」
...本能的なその芸術は...
中原中也 「デボルド―※[#濁点付き片仮名ワ、1-7-82]ルモオル」
...かくと見るや本能的な恐ろしい力で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本能的な且つ職業的な彼一流の計画を忘れて...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...田舎君子の本能的な狡(ずる)さを証明するに役立つだけだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...この下っ端人間の身体障害があるかのような偏狭さを最も端的に露出せしめているところの特徴は、一種の機械的、無意識的、本能的な、総ての大臣や大僧正に対する敬意であろう...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...私は殆んど本能的な活動慾に駆られて私の目の前に現われる何物にでも手を動かした...
三木清 「語られざる哲学」
...しかもそれらの天才において何が永遠なるもので何が一時的なるものであるかを本能的な確かさをもって感ずることができ...
三木清 「語られざる哲学」
...かくて彼はこの階級に於ける本能的なるもの...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...特に原始社会で極めて根強い本能的な力を有したことは否定できないが...
矢部貞治 「政治学入門」
...彼女の本能的な盲情(もうじょう)であったろうと考えられる...
夢野久作 「冗談に殺す」
...……すこしの遅疑も躊躇もせずにグングン突き進んで来る傲慢なその態度に対する本能的な反抗心が...
夢野久作 「線路」
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