...これには不可抗的な自然の威力に対する本能的な畏怖が結合されている...
寺田寅彦 「地震雑感」
...民族の本能的な運命的な伸長力を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...学び知った人道主義と本能的な排外主義との間に引張り凧(だこ)となって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...本能的な信頼に似た一つの感情から...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...同じ血を分けた人々の間にはそういう本能的な才能がしばしば――しかしこれほどの程度のは珍しいが――見出されるものである...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ただ本能的な反射的な笑いだ...
豊島与志雄 「憑きもの」
...若い精神の本能的な不透明さが遂に此処まで来たのを知って...
豊田三郎 「リラの手紙」
...それはただ動物的本能的なもので...
羽仁もと子 「たましいの教育」
...従って水夫たちにとっては、それは本能的な、肉欲的な、一対照より以外ではなかった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...田舎君子の本能的な狡(ずる)さを証明するに役立つだけだ...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...本能的な反射作用で表面を守ると共に...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...しかもそれらの天才において何が永遠なるもので何が一時的なるものであるかを本能的な確かさをもって感ずることができ...
三木清 「語られざる哲学」
...それにつけても母上の愛情の本能的な聰明さには深く敬意を感じます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あたまの底までしんと静まり冴え返らせるような本能的な笑い声と交っているのであった...
室生犀星 「幻影の都市」
...おちづは本能的な羞恥(しゅうち)で...
山本周五郎 「風流太平記」
...殆んど本能的な呵責(かしゃく)を感ずる...
山本周五郎 「山彦乙女」
...それだけに本能的な涙と...
吉川英治 「新書太閤記」
...本能的な一鞭(べん)がビシッと馬腹を打っていた...
吉川英治 「新・水滸伝」
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