...少くとも本職とは信じていない...
芥川龍之介 「文章」
...まず人を教導するをもって本職とする僧侶を教育せざるべからず...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...本職を始め警視庁を愚弄(ぐろう)することの甚(はなは)だしきものにして...
海野十三 「省線電車の射撃手」
...さすがの彼女もあからさまにその本職を言いかねたのか...
大杉栄 「続獄中記」
...意趣を持った男はその隙(ひま)に悪いことをしたのと見える(本職の太夫(たゆう)は...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...初めて自分は写真をもって本職として世に立つ考えで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...あしたは本職の役者の前でやるのだから...
太宰治 「正義と微笑」
...もともと鶉を飼うのが本職でもございませんから...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「王成」
...雪子ちゃんなら本職よりも頼りになることが秀雄の時で分っているから...
谷崎潤一郎 「細雪」
...本職だって勝つときまったものではなし...
中里介山 「大菩薩峠」
...歩けと言われる分には本職です...
中里介山 「大菩薩峠」
...長五郎は本職は山師で...
林芙美子 「うき草」
...「本職のほかにブルンスウィックの仕事もやっているんです...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...本職が従僕でないかのようだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...のちにそれが本職の落語家(はなしか)になってから「本膳」や「百川(ももかわ)」なんて田舎者の出る噺のときにたいへん役に立ちました...
正岡容 「初看板」
...ゆめ本職を忘るべからず...
正岡子規 「俳諧大要」
...実は本職の役者の間にも動(やゝ)もすれば免れぬ事だが...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは本職の嫁取婿取の仲立商売から申しましても容易ならぬ聞込みと存じましたので...
夢野久作 「狂歌師赤猪口兵衛」
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