...これから行って本気で話をつけてこようや」9その翌朝のことだった...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...本気でみどりを恋してるのかしら――園部や...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...あいつ本気で僕を殺そうとしていたのです」「お互(たがい)っこですわね...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...誰が君なんかに本気で恋をするものか...
太宰治 「風の便り」
...しかしこれらの象が本気であばれだしたら大概の人間の知恵では到底どうにもならなくなるのではないか...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...「はははは」南条は本気で言ったのか冗談(じょうだん)で言ったのか知らないが...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで誰も本気でこの問題をとり上げた人はなかった...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...一本気であると同時に...
火野葦平 「花と龍」
...早くたのみますね」かわりがわり本気で窓から空模様をうかがっている...
宮本百合子 「刻々」
...これは本気です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本気で暮したおかげで...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...下島勲お医者さんであるが、風流道の先輩、子供らしく芸術家肌で、一本気で、書のうまい人、時々わからぬことがあると尋ねて見る...
室生犀星 「交友録より」
...本気で信じていたのか? もしそうだとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何一つ本気で聞けるようなことはいわないのだから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わざと本気でかかって来ないのを限りなく不愉快に思ったことがあるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いかにも皮肉すぎる」「こういうものは本気で書くからね」第二は頭を垂れて頷いた...
山本周五郎 「はたし状」
...「あたし三年まえ、あんたに立派なようなことを云ったわね、でもやっぱりだめ、自分では本気で、生れ変るつもりだったけれど、あたしに運がないんでしょ、やっぱり元の木阿弥(もくあみ)、おんなじことになっちゃったのよ」「――柿崎さんか」と新八が訊いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――だから誰もその発言に本気で耳をかそうとしなかった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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