...親分! それを本気でお言いなさるんなら黙っちゃいませんぜ...
海野十三 「白蛇の死」
...本気であなたは言つてゐるのですか...
太宰治 「お伽草紙」
...けれども私は本気で書いてみたのです...
太宰治 「風の便り」
...それらの小説を本気で書きはじめたのは...
太宰治 「十五年間」
...」まさか本気で云ふのではないだらうけれど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...ただの一つの罪悪でも根絶しようと本気でとりかかるという救治策だけは知らない山師どもが...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...椎の木の土地を買おうなどと僕が本気で考えたのも...
豊島与志雄 「椎の木」
...人が本気で話してるのに……全くあの室は少し変ですよ...
豊島与志雄 「白血球」
...彼が本気であることを疑う者は...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...「僕は本気で君に勧めるがね...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...また、近く内外社から出る綜合プロレタリア芸術講座の中にも、本気で、書いた...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...それとも本気でいうのか...
室生犀星 「お小姓児太郎」
...私は本気でずっとあの人のウソを信じてあげるつもりだったの...
山川方夫 「トンボの死」
...――それは本気で云うのか...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...「もうちょっとだから本気で聞いてね」おのぶはそこそこに膳立てをし...
山本周五郎 「さぶ」
...本気で試掘を出願しているのがドレ位あると思う...
夢野久作 「爆弾太平記」
...この二人が生きてゐて現在相共に東京で活躍してゐたならと私は時々本気で考へる...
淀野隆三 「横光さんと梶井君」
...子路は前にも言ったように(五三ページ参照)、率直で、一本気で、気の強い、そうして良心的な男であった...
和辻哲郎 「孔子」
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