...そしてわたしが本気であり...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...誰が君なんかに本気で恋をするものか...
太宰治 「風の便り」
...とても本気では聞いて居られぬ言葉です...
太宰治 「新ハムレット」
...よく悦子を相手に本気で喧嘩(けんか)することがあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...本気でそう信じたのか...
豊島与志雄 「常識」
...利潤のためには鉄の意志をもつ船舶業者は本気で鉄造船の試図(トライアル)をやりはじめた...
服部之総 「黒船前後」
...乗った」少し時間が経ってから二人が本気で探ると...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...本気で思つたりしたのであつた...
正宗白鳥 「幼少の思ひ出」
...本気でやったら、ぼく、もう、息で、石もなげとばせるよ」オツベルはまたどきっとしたが、気を落ち付けてわらっていた...
宮沢賢治 「オツベルと象」
...そうしてみると私も本気で考え出さなければなりません...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...何か国民が本気でそれへ当っている事象への戯画化が印象づけられる...
宮本百合子 「女の行進」
...本気でそれにかかっている人の没我...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...本気で信じていたのか? もしそうだとすれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...どうせ退屈しのぎの仕事だったから本気で弟子をとるということをせず...
矢田津世子 「父」
...まるでおれが大名の御落胤(ごらくいん)かなんぞのように聞えるぜ」「みんなは本気で心配してるんだよ」「どうして」と栄二が問い返した...
山本周五郎 「さぶ」
...こちらも本気で斬るつもりはなかったのだろう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...「あたし三年まえ、あんたに立派なようなことを云ったわね、でもやっぱりだめ、自分では本気で、生れ変るつもりだったけれど、あたしに運がないんでしょ、やっぱり元の木阿弥(もくあみ)、おんなじことになっちゃったのよ」「――柿崎さんか」と新八が訊いた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...それは本気で」「本気も嘘もあるものか...
吉川英治 「無宿人国記」
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