...本気でいじめる気持がなくても...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...などと本気で考えるようになる...
大杉栄 「獄中記」
...――駄目だろうと、半分思いながら、つまりムッとした気持から難題を吹きかけるようなつもりでそう言ったそうだが、半分は本気で、画の勉強にパリへ行きたがっていたんだ...
高見順 「如何なる星の下に」
...本気でやってみたところで...
太宰治 「斜陽」
...本気でやれば私の方が勝てる訳だのに...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...本気で云うたらこの手紙の十倍も二十倍もの長い手紙書いたかて足りない位に思いますけど...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...背の高い眉毛(まゆげ)の濃い女で、一本気で、お高くとまって、がっちりして、おまけに自ら称するところによると知的な婦人だった...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...「本気で、心から、私に聞かして頂きたいんです...
豊島与志雄 「変な男」
...本気で採り上げたのは...
中谷宇吉郎 「アメリカの沙漠」
...ところで、こういう風に考えて見ると、結局一番不思議なことは、白米禁止というような大変なことが、白昼本気で、かなり責任の地位にある人々の間で論議されたということである...
中谷宇吉郎 「兎の耳」
...本気で取り上げようとする人は今まで余りなかった...
中谷宇吉郎 「寺田先生の追憶」
...そういう夢を本気で書き立てられるだけでも...
中谷宇吉郎 「二つの序文」
...「お葉さん、お前、本気で、玉井金五郎の子を孕(はら)む気かい?」「本気でなくってさ」「おどろいたもんだなあ...
火野葦平 「花と龍」
...そうしてみると私も本気で考え出さなければなりません...
宮沢賢治 「紫紺染について」
...本気で勉強して新しい音楽についての努力しているひとがいたらどんなに楽しいでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...わたしは本気でこう思っている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「本気で仰しゃるんですか」とおまさは喉声で訊き返した...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...爆弾漁業を本気で掃蕩し始めたのはこの時が最初だったものだから...
夢野久作 「爆弾太平記」
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