...香味は当字で本当は「こごみ」だろうという...
石川欣一 「可愛い山」
...本当は僕はまだ生徒なんだ...
海野十三 「海底都市」
...本当はなんにも無いものなのです」「ほほう――」課長は狐につままれたような形だ...
海野十三 「キド効果」
...本当はマスミは駄目だわ...
海野十三 「深夜の市長」
...「あの人、幾つ位だと思って!」「そうね、勿論(もちろん)六十上(うえ)だわ」「イイエ、それが本当は、ずっと若いらしいのよ」「だって、あんな真白な頭をしているじゃないの?」「エエ、だから、猶更(なおさら)おかしいのよ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...(でも、本当は、直治の事は、それは直治の勝手で、私が差し出ておわびをするなど、ナンセンスみたいな気もするのです...
太宰治 「斜陽」
...本当は人一倍さびしがりの子なのかも知れない...
太宰治 「パンドラの匣」
...先生の分らない事は大抵誰にも本当はよく分らない事である...
寺田寅彦 「雑感」
...でこの場合の確率的なものはまだ本当は統計的なものなのではない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...本当は批判的(批評的)な科学は...
戸坂潤 「思想としての文学」
...きみは自意識を自慢しているが、本当はただ、狐疑逡巡しているだけだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...だが本当は何も見ていないで...
豊島与志雄 「霧の中」
...毎春一度――いや本当は収穫のあと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...本当は怖いものなンだ...
林芙美子 「浮雲」
...本当はセキショウのことになる...
牧野富太郎 「植物知識」
...しかし本当はそういうことはなかろう...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――あの人は本当は狷介(けんかい)なのかもしれない...
山本周五郎 「いさましい話」
...あのときだって本当は肉屋へいったんじゃない...
山本周五郎 「季節のない街」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??