...夫の浮気相手がいる場合、夫の本妻を指す...
...子供が生れたなら本妻になおすつもりをしていた...
田中貢太郎 「妖蛸」
...本妻と妾と二人住まはせてゐるといふ見て来たやうな噂はあてにならないなと...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...兼太郎は親から譲られた不動産までも人手に渡して本妻の実家へ子供をつれて同居するという始末...
永井荷風 「雪解」
...家族といふのは本妻が五年前に死んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...相變らず淋しさうな本妻のお八尾(やを)です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二千二百石の殿樣を手玉に取るなんざ朝飯前だ」「へエ――よくある節ですね」「殿樣は近頃本妻のお鈴の方に疎々(うと/\)しくなつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...近く本妻に直して...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに本妻のお顏を差し措いた取りさばきが後ろめたいか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...恐らく、日頃お小夜の行状が目に餘つて、本妻のお絹は、時々は殺し度いと思つたことがあるのかも知れません...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本妻みたいにはして居るが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本妻の里江贔屓(びいき)らしく檢死前に血染の袷を脱がせた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本妻が死んで跡取は無く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本妻の蚕皆死んで儲けもなくなったので夫も寄り付かず...
南方熊楠 「十二支考」
...本妻の方に留まって他の妻を顧みず...
南方熊楠 「十二支考」
...俺が生れた時既に本妻即ち義母にも子が一人あつた...
村山槐多 「悪魔の舌」
...あの人は奥さんが子供を置いて亡くなったのだから、あの人の世話になるのは、本妻ではなくっても、本妻も同じ事だ...
森鴎外 「雁」
...本妻というのは老虎のような強い女で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あげくに長者の本妻へ告げてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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