...夫の浮気相手がいる場合、夫の本妻を指す...
...こツちの本妻に立ち直らうとするなどとは以つての外だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...然し、本妻をも、お鳥をも、ヒステリなどにするのは自分だ、自分の熱刻(ねつこく)もしくは冷刻(れいこく)な性質からのことだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...本妻は鉄を赤く焼いてからその乳のあたりに烙(やきばん)をしたが...
田中貢太郎 「続黄梁」
...その喜兵衛は本妻を娶らずに二人の壮(わか)い妾を置いていたが...
田中貢太郎 「四谷怪談」
...兼太郎は親から譲られた不動産までも人手に渡して本妻の実家へ子供をつれて同居するという始末...
永井荷風 「雪解」
...奥向キデ涙ヲ流スハ本妻ヲ棄ツル也...
成島柳北 「阿房山賦」
...本妻が死んでから丸山の屋敷に入って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...階下にゐる本妻のお八尾...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの人を待たなきや惡い――」本妻のお絹には...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...親分」「その菓子に細工をしたお小夜とやらが死んだんだらう」「その通りですよ」「本妻か娘か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...さすがに本妻の里江と同じ屋根の下に入るのを憚(はゞ)かつたか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...本妻の里江贔屓(びいき)らしく檢死前に血染の袷を脱がせた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...姉さんのしたことは本妻のすることなのだ」六代目菊五郎のその銹(さび)た声が室の外まで聞える...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...「とうとう本妻の罰があたったのだ...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...本妻たって、しょせん、妾も同然よ...
正岡容 「寄席」
...間もなく一号を見倒して本妻に直ると...
夢野久作 「女坑主」
...本妻というのは老虎のような強い女で...
吉川英治 「新・水滸伝」
...あげくに長者の本妻へ告げてしまった...
吉川英治 「新・水滸伝」
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