...今日は熊本市本妙寺清正公の地内に彫刻をやっているとの事です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...本郷丸山の本妙寺の法華宗の寺から出火して...
田中貢太郎 「日本天変地異記」
...いそいで本妙寺下の安宿を教へられて泊る...
種田山頭火 「行乞記」
...十二月二十日雨、曇、晴、行程四里、本妙寺屋(可、不可、四〇・下、上)雨に間違いない空模様である、気の強い按摩さん兼遊芸人さんは何のこだはりもなく早く起きて出ていつた、腰を痛めてゐる日本的鮮人は相かはらず唸つてゐる、――間もなく降りだした、私は荷物をあづけて、雨支度をして出かけた、川尻――春竹――砂取――新屋敷――休みなしに歩いたが、私にふさはしい部屋も家もなか/\見つからない、夕方、逓信局に馬酔木さんを訪ね、同道してお宅で晩餐の御馳走になる、忙しい奥さんがこれだけの御馳走をして下さつたこと、馬酔木さんが酒好きの私の心持を察して飲まして下さつたこと、そして舅さんが何かと深切に話しかけて下さつたこと、ありがたい、/\、そしてまた同道して元寛居へ推参する、雑談にも倦んでそれ/″\の寝床へいそぐ、おちつけない一日々々である、あはたゞしい一日々々である、よき食慾とよき睡眠、そしてよき食物とよき寝床...
種田山頭火 「行乞記」
...枯草ふんで女近づいてくる枯草あたゝかう幸福な二人で(元寛君へ)・住みなれて枯野枯山・道はでこぼこの明暗・ふりかへるふるさとの山の濃き薄き十二月廿二日曇、晴、曇、小雪、行程五里、本妙寺屋...
種田山頭火 「行乞記」
...・あすのあさの水くんでおくかなかな(追加)本妙寺・昇る陽を吸うてゐる南無妙法蓮華経・秋がきた朝風の土に播いてゐる・めつきり秋めいた風が法衣のほころび・何となく考へてゐる犬も私も草のうへ・夕立つや思ひつめてゐる・夕立が洗つていつた茄子をもぐ・夕立晴れたトマト畑に出て食べる・夕立晴るゝや夕焼くる草の葉・藁屋根はしづくする雑草はれ/″\八月廿三日今朝はすつかり秋だつた...
種田山頭火 「行乞記」
...本妙寺に祀(まつ)られてある...
徳永直 「戦争雑記」
...本郷(ほんごう)なる本妙寺坂下(ほんみょうじざかした)の溝川の如き...
永井荷風 「日和下駄」
...振袖火事(ふりそでかじ)で有名な本郷本妙寺(ほんごうほんみょうじ)向側の坂もまたその麓を流るる下水と小橋とのために私の記憶する処である...
永井荷風 「日和下駄」
...本郷(ほんがう)なる本妙寺坂下(ほんめうじさかした)の溝川(みぞかは)の如き...
永井荷風 「水 附渡船」
...また同じ死ぬるならば熊本の本妙寺の土になって...
中里介山 「大菩薩峠」
...見る見る本妙寺の七堂伽藍を焼き払い...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...十九日)の丸山本妙寺の振袖火事から江戸は火事つづきじゃありませんか...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――本妙寺の振袖火事は別だが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――本妙寺の振袖火事は別だが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸突坂(むなつきざか)の下から本妙寺の裏に續いた荒れ地で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...胸突坂(むなつきざか)の下から本妙寺の裏につづいた荒れ地で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...といっても校舎はすべて寺院で、芝増上寺地中の洞雲院、牛込の万昌院、本郷の本妙寺、浅草の西福寺、深川の長慶寺の六カ所...
山本笑月 「明治世相百話」
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