...丁度細かい切子硝子(きりこガラス)を透かして見るようになりはじめた...
芥川竜之介 「歯車」
...美しい白耳義(ベルギー)産の切子硝子(カットグラス)の菓子鉢を取りだした...
池谷信三郎 「橋」
...切子硝子がかすかな音を立てて...
池谷信三郎 「橋」
...貞操は一つの切子硝子(カットグラス)の菓子皿なのです...
池谷信三郎 「橋」
...――戸棚のわきの文机に、インクスタンド、硯箱、人形、切子硝子の花瓶、手箱の類など、ごたごた並んでいる、その片端に、小さな紫色の壜が置かれていた...
豊島与志雄 「紫の壜」
...葡萄の棚より露重げに垂れ下る葡萄を見上(みあぐ)れば小暗(おぐら)き葉越しの光にその総(ふさ)の一粒一粒は切子硝子(きりこガラス)の珠(たま)にも似たるを...
永井荷風 「葡萄棚」
...天井から下った切子硝子(カッティング)の飾電灯(シャンデリヤ)が...
野村胡堂 「流行作家の死」
...切子硝子(きりこガラス)の果物盃(カップ)の中にうずまっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...そのシャンデリアの重く光る切子硝子の房の間へ...
宮本百合子 「雨の昼」
...四方に並べし胡麻(ごま)燈油の切子硝子(きりこ)燈籠(とうろ)に入れば...
夢野久作 「白くれない」
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