...工場での生産ラインで、未成品を組み立てる作業をしています...   
...未成品のまま出荷してしまうとトラブルになるので、常に品質管理に気を配っています...   
...新商品を開発するにあたり、未成品のサンプルを作成し試験的に使ってみます...   
...もう少し手を加えて、この商品は未成品から完成品へと変化するはずです...   
...未成品のまま保管する場合、腐敗や変質のリスクがあるので、短期的な流通が望ましいです...   
...しかし第一の「徳川家康篇」だけは幸ひにも未成品に畢(をは)つてゐない...   
芥川龍之介  「大久保湖州」 
...芸術の境に未成品はない...   
芥川龍之介  「校正後に」 
...流行の大なる未成品のごときは...   
芥川龍之介  「校正後に」 
...「長江游記」も「江南游記」の後にやはり一日に一回ずつ執筆しかけた未成品である...   
芥川龍之介  「「支那游記」自序」 
...まだ未成品であったためにいろいろの批議を免(まぬが)れなかった口語詩に対して...   
石川啄木  「弓町より」 
...長谷川時雨(しぐれ)様のやうな立派な方が何と云つてもまだ未成品の私共と一緒に筆をとつて下さることを本当にうれしく感謝いたします...   
伊藤野枝  「編輯室より(一九一六年一月号)」 
...ほとんどすべて未成品だ――を平気で...   
岩野泡鳴  「耽溺」 
...美妙のはマダ在来の文章型を脱し切れない未成品であった...   
内田魯庵  「二葉亭四迷の一生」 
...未成品のままブロンズにして永久に作者を偲ぶことにしたのです...   
相馬愛蔵、相馬黒光  「一商人として」 
...今夜は水が飲みたいのに飲みにゆくことが出来ないので、水を飲んだ夢ばかり見た、水を飲めないやうに戸締りをした点に於て、此宿は下の下だ!朝の煙のゆう/\としてまつすぐ茶の花はわびしい照り曇り傾いた軒端にも雁来紅を植えて水音遠くなり近くなつて離れない・水音といつしよに里へ下りて来た休んでゐるそこの木はもう紅葉してゐる山路咲きつゞく中のをみなへしであるだん/\晴れてくる山柿の赤さよ山の中鉄鉢たゝいて見たりして・しみ/″\食べる飯ばかりの飯である蝶々よずゐぶん弱つてゐますね或る農村の風景(連作)明(アカ)るいところへ連れてきたら泣きやめた児だつた子を負うて屑繭買ひあるく女房である傾いた屋根の下には労れた人々・脱穀機の休むひまなく手も足も・八番目の子が泣きわめく母の夕べ・損するばかりの蚕飼ふとていそがしう食べ・出来秋のまんなかで暮らしかねてゐるこんなに米がとれても食へないといふのか出来すぎた稲を刈りつゝ呟いてゐる刈つて挽いて米とするほこりはあれど豊年のよろこびとくるしみが来て・コスモスいたづらに咲いて障子破れたまゝ・寝るだけが楽しみの寝床だけはある・暮れてほそ/″\炊きだした・二本一銭の食べきれない大根である・何と安い繭の白さを□□る勿論、これは外から見た風景で、内から発した情熱ではない、私としては農村を歩いてゐるうちに、その疲弊を感じ、いや、感じないではゐられないので、その感じを句として表現したに過ぎない、試作、未成品、海のものでも山のものでも、もとより畑のものではない...   
種田山頭火  「行乞記」 
...その実験は未了でその結果は未成品に過ぎないが...   
寺田寅彦  「一つの思考実験」 
...しかしその色の汚い方の絵は未成品(みせいひん)だと思います...   
夏目漱石  「模倣と独立」 
...且つまた「未成品」でさへある所にある...   
萩原朔太郎  「青猫」 
...壜型の凹凸にやゝ線の細い陰影がうかゞはれる程度の未成品で誰の肖像であるか判別もつかなかつた...   
牧野信一  「心象風景(続篇)」 
...未成品を包む襤褸布の数も半分に減らされて...   
牧野信一  「心象風景(続篇)」 
...其(その)モリエエルは未成品だと云ふ外は無い...   
與謝野寛、與謝野晶子  「巴里より」 
...自分はまた男達と一緒に先生の未成品を眺めて居る事が出来るのであつた...   
與謝野寛、與謝野晶子  「巴里より」 
...此処(ここ)には彼れの雄偉(ゆうゐ)なる未成品「昼(ちう)」「夜(や)」「朝(てう)」「夕(せき)」の四像もあつた...   
與謝野寛、與謝野晶子  「巴里より」 
ランダム例文:
鬼の首を取ったように   エディター   蓮田   
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